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第62話(マイク)

「うまい」 ブライアンは豪快にポトフやバケットを平らげてくれた。 「口に合って良かった。コーヒーは?」 「くれ」 この家には本格的なエスプレッソマシーンがある。大学時代にカフェで働いていたからコーヒーを入れるのも得意だ。 「今日はどうだったの?ギャレットとかいう元エージェントを追跡してるんでしょ?」 「ああ、だがギャレットは一流のエージェントだからな。なかなか尻尾を掴ませない。 今日も空振りだ。 ターナーは疎かWIAに関係する人物にもハリスコに関係する人物とも接触無し。 奴は今、バカラホテルのスイートで夢の中だ。護衛まで付けているから安眠できるだろうよ」 「そんな凄いエージェントだったんだ。 なんで裏切ったりしたんだろう、、、」 「さあな」 「ブライアンは、何でWIAを辞めたの?」 「仕事を選びたいからだよ。 WIAに長く居れば、いずれスティーブも分かるだろう。全て任務が最優先の生活だ。 意にそぐわない仕事だってあるが命令は絶対だからな。 俺には任務より大切なものがある」 「任務より大切なもの?」 「ああ。お前だよ」

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