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第三章~初恋の丘の秘めごと(やくそく)を/第ニ節 父~ 

 今日も、ユミコと、聖夜(せいや)は、物置部屋にて、「ひみつのSEX」を楽しんでいた。 「かやちゃん、だいすきよ」 「ぼくもだよ、ユミコちゃん」  その時だった。廊下で物音がしたのである。  母親が仕事先から帰宅するには早かったので、二人は抱き合ったまま、ドキリとかたまってしまった。 「早く、服を着た方が良いかもしれないわね」  彼女がそう判断するにはもう遅かった。  既に鍵穴から見られていたのだから――。  ギィッと部屋の扉がわざとゆっくり開けられた。  まだ下着をはき直している途中だった彼女と、全裸の聖夜の目の前に来たのは、 「お父さん! しゅっちょうからかえってきたの?」  聖夜は、全裸であることを忘れて、抱き付いた。 「ただいまあ、聖夜君。これはどういうことかな?」  黒いスーツ姿に、黒髪のオールバックヘアーの真面目そうなサラリーマンは口だけ笑みを残して、冷徹さを感じさせる瞳で彼女を見下ろしていた。 「す、すみません。わたし、帰ります......」  青ざめて彼女が、慌てて身支度を整えたが、父親は彼女に近づいていった。聖夜も、彼女も殴られると思い、顔をふせたが、彼は、服を脱ぎ始めたかと思うと、彼女の上に覆いかぶさったのである。  男性の重みと強い力が彼女にかけられる――。 「きゃあああ。やめて、どいてくださいっ」 「口止め料だよっ」  父親はしっかりと彼女をおさえつけると、下着の上から彼女の局部に思い切りしゃぶり付いた。 「いやあん」  下着もやぶかれて、生のまま噛みつかれもした。 「いや、いや、やめてよぉぉ。痛いよう」  彼女の局部は、歯形だらけになって痛々しかった――。  服も全て脱がされ、乳首も舐め回されて、彼女の髪が妖艶に乱れていくのである。  そして、両手首を縄で縛って動けないようにし、体中も縄で縛り上げ、局部もぎちぎち縛って――。 「いやあ、痛いよう。わたしのクリトリスちゃんがぁ......」  父親は乱暴にフェラチオを始めた。  彼女は大切な場所が大きくなるにつれて、激痛に悲鳴を上げた。  そこへ次は、熱く溶かしたローソクのろうを垂らし始め――。  ――悲鳴の連続である。それを横で見ながらも、聖夜は今まで見たこともないような父親に恐怖を感じ、声をかけられそうにもなく、助けられそうにもなかった。  ――ごめんね、ユミコちゃん......!  その時だった。電話の音がしたのである。 「チッ。良いところなのに。ちょっと待ってろよ」  携帯電話に、仕事の電話がかかってきたらしく、彼は部屋を一度出た。  激痛から気を失いかけていた彼女に、聖夜はそっと駆け寄ると、縄を外そうとした。予想外にかたくて、局部以外は外すことができなかった。 「ごめんね、たすけてあげられなくて。いたいの、いたいのとんでいけ~」  聖夜は、母親に習ったおまじないの言葉をかけて、赤くなってしまった大切な場所に、やさしく舌を這わせた。 「クリトリスちゃん、だいじょうぶ?」 「ありがとう、かやちゃんはやさしいね。まだ痛いけど、きみのおまじないのおかげでだいぶよくなったかも」 「ユミコちゃん......」  また父親が部屋に戻ってきてしまった。 「聖夜は下がっていなさい。もう彼は私の獲物だ」  そう言うと、彼は、近くに置いてあった、大きなチェスト聖夜を入れると鍵をかけて閉じ込めたのである。  鍵穴から覗いても、部屋のカーテンを閉められたのか、暗くて何も見えなかった。   しばらくして、 「後ろはやめて。したこともなければ、そんな大きなもの入れたら壊れちゃう」  と、彼女の恐怖に満ちた声が聞こえてきた。 「そうか、初めてか。それはやりがいがあるな」  その後、彼女の悲鳴が響いた。何もできない歯がゆさに泣きそうになった。  ふいにチェストの蓋が開けられ、父親が覗き込んできたのである。 「......!」  次は自分の番だと思うと血の気が一気に引いてしまい、気付いた時には、黒髪から白銀色の髪へ変わってしまったのである。  コデマリの姿見を見て、自分の変わりようにドキリとした。 「これは困ったなあ。怖がることはないぞお。お母さんには階段から落ちそうになってびっくりしたと言うんだよ。いいね?」  聖夜は、何とかうなずき返した。  おそるおそる部屋をそっと見ると、気を失っている彼女が見えた。 「聖夜、好きな人が襲われていたのに、興奮していたのか? お前のおちんちん、ピン! とたっているじゃないか」  ニタニタと笑う彼の言葉の通り、分身は確かに硬く大きくなってしまっていた。  緊張していたせいかもしれないが、まだ当時六歳の自分にはわからなくて、父親が言う言葉が本当のことだと思えてしまった。  何も言えないでいると、彼は聖夜の小さな体を抱き寄せて、その局部を口に含んで彼女とは逆に、やさしく吸い続けては、離してと動かしていった。  彼女以外の人で、初めて果てる恥ずかしさに、子どもではあったが、泣いた。父親は気持ち良くて泣いているのだと勘違いしていたが......。  その日を境に、留守番の度に、父親は、ユミコを襲うようになってしまった。  聖夜はその度にチェストに入れられ、後で舐められるようになったのである――。                       ★  ある日、聖夜は父親が来る前に、彼女にそっと囁いた。 「いつもたすけられなくてごめんね。ぼくは、ユミコちゃんをおんなのことしてだいすきだけど、いつか、かわいいおようふくをやめて、おとこのこになったとしても、ユミコちゃんのことがずっとだいすきだよ。どちらもステキなユミコちゃんだからね」 「かやちゃん、ありがとう......! わたし、あなたのお嫁さんになれる日を楽しみに、花嫁修業を頑張るわ」  彼女は涙を零して、いつものように微笑んだ。  二人は、初めて唇と唇を重ね合わせてキスをした――。  そして、聖夜は、傷痕だらけでボロボロになってしまった彼女の大切な場所にも口づけを落とした。 「お願い、お父さんに見つかってしまう覚悟はできているわ。もう一度だけで良いの、わたしと『ひみつのSEX』をして......」  肩に垂れてきた艶やかな黒髪を片手でかきあげ、潤んだ瞳で懇願されると、その美しい姿に聖夜の局部は大きく反応してしまった。彼は六歳と言えど、ちゃんと男性なのだと彼女にも伝わったようだった。 「とてもキレイだよ、ユミコちゃん」 「ありがとう、かやちゃんもステキ。わたしに反応してくれる王子様は、かやちゃんだけよ」  ぎゅっと抱きしめ合い、しばらく重ねられなかった大切な場所を添え合った――。

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