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第21話 告白
リビングのエアコンをつけ、咲をソファへ座らせると、俺も彼の前のソファへ座る。
飲み物はコーヒー。
お酒を飲んでしたい話じゃないからだ。
俺はサイドボードに置きっぱなしになっているタバコに手を伸ばした。
「悪い。一本だけ吸ってもいいか?」
「構いませんが、珍しいですね。社長が喫煙されるなんて」
「……落ち着きたいときだけな。普段はほとんど吸わないよ」
箱からタバコを一本だけ取り出すと、一緒に置いてあったライターで火をつける。
「何か緊張されていらっしゃるんですか? 社長」
咲の方はようやく落ち着いたのかいつもの完璧な作り笑顔を取り戻していた。
綺麗な微笑みの形になった唇を見てると段々苛ついて来て、俺はタバコを深く吸い込んだ。
「咲」
「はい?」
「俺は、おまえが……」
「社長?」
「……おまえが、好きだ」
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