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第33話 社長室でのセックス

「……んっ……社長……だめ、です……」  言葉を紡ぐために開かれた唇に、舌を侵入させる。  逃げる舌を追いかけ、絡ませるうちに、咲の体から力が抜けていき、ぐったりと俺に体を預けて来る。  一人で立っていられなくなった咲を椅子に座らせると、俺は扉の方へと歩いていき、部屋の鍵を閉めた。 「……っう……あ……」  咲のネクタイを外し、Yシャツのボタンを全開にし、ズボンは下着ごと足首にまで落としてしまい、彼の下半身を露わにした。  俺の方はズボンの前をくつろげただけの格好のまま、正常位で咲と繋がっている。  机に咲を押し倒して、中をえぐるようにして突き上げる。 「……あっ……やめっ……ああっ……」 「声……抑えて、咲……外に聞こえちゃうよ……?」 「……っう……」  午前中の社長室は静かで、微かに窓に打ち付けるまだ明けぬ梅雨の雨音と、咲の荒い息遣いだけが響いている。  時々、部屋の前を誰かが通り過ぎていく気配がし、その度に咲の内部が強く俺の雄を締め付ける。 「……っ……咲、キツイ。少し緩めて……」 「無理っ……社長っ……あっ……ああっ……」  俺は咲のそれぞれの手首を持ち、そのまま激しく揺さぶってやった。  咲の体が大きくのけ反ったかと思うと、自らのお腹のあたりに白濁とした液をまき散らす。  イッたあとの気怠さに身をまかそうとする咲を許さず、俺は身を乗り出して挿入を深くした。 「だめ……やだ……当たって、るから……やだ……やっ……」  いつもは決して見られない泣きじゃくる咲の姿に、雄はますます大きさを増して。  俺は咲の中をめちゃくちゃにかき回した。  心が手に入らないなら、せめて体は誰よりも近くに感じたい。 「あっ……ああっ……社長っ……」  咲の二回目の絶頂が近い。  もう声を押さえることさえ忘れて、悦楽の赴くままに善がり声をあげる。 「咲……」  甘く掠れる咲の声を唇で塞ぎ、俺たちはほぼ同時に高みへと昇りつめた。

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