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第6話
なんで、と見上げた先で恋人は馬乗りになりながら、いやらしい笑みを称え首元のネクタイを緩めている。
「正宗さん…?
待ってください…なにして……」
まさか…と思うより早く首筋に顔を埋められ、アツい舌が這う。
ぬめる舌に吐く息は甘さを含み、恋人に触れられて嬉しいとモロバレの声を漏らす。
「ぁ……っ、ん、……」
漏れる声が恥ずかしくて慌てて口を抑えたが長岡にはしっかりと聴こえていたらしい。
いやらしい笑みを深め艶っぽい空気を纏い出した。
「このスーツ格好良いんだろ。
着たままヤろうな、遥登」
「皺が、出来てしまうので…」
「アイロンかけるから大丈夫だ。
ほら、格好良いんだろ」
「かっこ、いい……ですけど………」
そりゃもう格好良い。
こんな人が公僕なんて勿体ないと思う程に。
だけど、それとこれとは話が違う。
そうだ、写真だ。
写真を撮らせてくれるって話だったじゃないか。
「しゃ…しんは……」
「あぁ、写真な」
ポケットから取り出されたスマホが空間を切り取る。
「まさか…」
「ハメ撮り。
はるちゃん大好きだろ」
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