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第13話

ベッドに押し倒される頃になるとすっかり三条は息が上がり抵抗も薄い。 シャワーでの浣腸を3度もされれば体力も消費して当たり前だ。 下半身は丸出しのまま縛られた腕で顔を隠し少しでも体力を回復させようと深く呼吸をしている。 そんな事をしても、すぐクタクタのグズグズのトロトロにされてしまうというのに。 「遥登」 ギシ… 軋みの音と共に長岡のにおいが更に濃くなった。 視覚が遮られている分だけ他が鋭くなる。 両手をシーツに縫い付けられ顔を隠す事はおろか、シャツとカーディガンが腕を隠すだけで腹まで丸見えになった。 「ぁ…」 あの目に動けなくなる。 この目に、捕らえられたんだ。 首元を緩めただけの長岡は首元に顔を埋めると舐めてきた。 ねっとりと胸鎖乳突筋を舐めたかと思えば、耳朶を噛んだり、鎖骨に吸い付いてきたり愛撫をしてくる。 性的快感に敏感な身体はそのすべてを拾って頭へと送り出す。 気持ち良い、気持ち良い。 頭が気持ち良いでいっぱいになっていく。 「ぁ……、ぅん…っ」 媚びた甘い声が恥ずかしい。 唇を噛もうとした瞬間、頭は離れていった。 中途半端な刺激がかえって身体を燻らせる。 長岡の動きの1つ1つを視界に捉えながらゆっくりと呼吸をして酸素を頭に巡らせた。 サイドチェストから取り出されたローションボトルをベッドに落とし脚の間で何かしている。 ローションを手に取り出すのだろう。 生々しいそれを見る事が出来ず拘束された腕でなるべく顔を隠し、休息を得る。 その瞬間、ペチンッとナニかが内腿を打った。

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