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第14話
「なに……」
「定規。
こん位なら痛くねぇだろ」
三条の目が驚きに大きく見開かれると、そこには長岡がノートを作る時や資料を作る時に使っている定規が晒された。
それで皮膚を打ったらしい。
痛い、と言うよりほぼ音だけの刺激だ。
「今度、乗馬鞭買ってやるよ。
先がシリコンになってんのな。
音の割りに痛くねぇってよ」
鞭…?
乗馬用の細く撓やかな鞭。
そんな物、なにに使う。
ナニに。
「おーおー、好きかよ。
ちんこ喜んでんな」
「ちがっ、います……喜んでなんか…」
「じゃあ、なんで尻尾みてぇに揺れてんだ?
あ?」
内腿のやわらかい皮膚にペチッと定規が触れる。
痛くない程度の刺激だ。
一瞬、肌が打たれるだけ。
なのに、なんでだ。
「……分から、ない…です」
「分かんねぇか。
じゃあ、教えてやるよ。
遥登はマゾだから身体が喜んでんだ」
違う…と頭を振って否定するが、多分長岡の言っている事は当たっている。
そうでもなければ陰茎は恐怖に萎えているはずだ。
だけど、自分のモノはそそり勃ったまま。
「痛いのが気持ちいのか。
俺にはちょっと分かんねぇな」
「……さ、でぃすと」
「あぁ、そうだな。
でも、淫乱な遥登は好きだろ」
中央部分を指で押え端を持ち上げては離される。
パチンッと皮膚を打つそれが赤色を浮かび上がらせていった。
白い肌とのコントラストがまた長岡を助長する。
「ほら、また喜んでちんこ振ってんじゃねぇか。
いいねぇ。
えっろ」
そう言いながら陰茎を根本からゆっくり指1本で撫で上げていった。
まるで、伝う先走りを掬うように。
亀頭に到着した指は、
鈴口に触れた指はすぐに離れていった。
だけど、ソコと指は体液で繋がったままだ。
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