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第15話

打った箇所がやけに赤く見えるのは、三条の肌が白いからだ。 日焼けしにくく、しても真っ赤になるだけの肌は赤がよく似合う。 独占欲の色だから、よりそう思うのだろうか。 若い身体は気持ち良い事への反応も良い。 それも、痛みを快楽に変換出来る三条にはたまらない刺激。 打たれる度に身体を跳ねさせ、腹に体液を撒き散らしている。 「えっろい身体して、先生は心配だぞ。 この身体を制服で隠して授業受けてるなんて、クラスの誰も信じねぇよな」 品行方正、真面目で優等生の三条の隠された1面。 学校での三条しか知らない人には絶対に信じてもらえないだろう。 でも、教えるつもりもない。 独占欲の強い長岡と三条だけの秘密。 三条の目の前で先走りの絡む指を舐めると顔を更に真っ赤にした。 これだから止まらないんだ。 可愛くて可愛くてたまらない。 初々しくて、男心を擽る。 同じ男なのにそれが分からないのか。 ネクタイを緩めただけの長岡はローションボトルを翳すと、陰茎の上に直接垂らした。 冷たいそれが竿を伝い、玉を伝い、アナルを濡らしていく。 「ぁ……つめた…」 「ほら、1本目入れんぞ」 ぬぷ…と殆んど抵抗もなしに侵入してきた指は中に纏ったローションを塗り付け、すぐに出ていった。 物足りないとヒク付くそこを一撫でし、恋人は蠱惑的な笑みを浮かべながら待てを食らわす。 代わりに宛がわれたローションボトルの冷たさにアナルがきゅぅっと収縮したのが分かる。 だが、それに気が付いている長岡は指摘する事なく腸内に潤滑油を注ぎ入れた。 「2本目」 その声と共に与えた指が、次は拡張の動きをする。 揃えた指で中を擦り上げ、少しでも締め付けを緩めてやりたい。 「……ぅ、」 排泄器に平均身長を優に越した自分の背丈に見合ったモノを受け入れるのだから、よく慣らしておかないと痛い思いをするのは三条だ。 これだけは手を抜けない。 「ぁ……ぁ…、」 「気持ち良い?」 「…わ、か…らな」 「あぁ、写真も撮らねぇと」 そう言ってスーツのポケットからスマホを取り出すと数枚写真に収めた。 折角良い顔になってきたのに逸らしたりしてくるので少し意地の悪い事がしたくなる。

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