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第86話

「……俺も、すきだから…」 「においだけ?」 「…………本体も」 「ははっ。 本体か。 俺も、遥登も遥登のにおいも好き。 すげぇ好き。 だから、もう入っても良い?」 「……うん。 俺も、…欲しい」 すぐ近くで目を覗き込まれ、その目を見詰め返しながら頷いた。 欲しい。 長岡とセックスがしたい。 2本揃えた指がアナルを拡げた。 恥ずかしくて、恥ずかしくてたまらないのに、なぜか嬉しい。 きっと、解れ具合の確認が終われば長岡のモノをもらえると頭が学習しているからだ。 はしたないことばかり覚えてしまう。 「もう1本入れとくか」 「……も、いいから…」 「痛いの遥登だぞ」 「痛くないよ…。 いつも優しくて……その、…気持ちい…」 恥ずかしくて顔を上げることが出来ない。 俯き顔を隠すのだが、首に回した腕の色で羞恥心は伝わっているだろう。 「滅茶苦茶にしたくなんだろ」 耳へ唇をくっ付けられ一掃赤みを増した。 だけど、ちゃんと伝えなければ。 「…良いよ」

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