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「っつっても、すぐは無理だわ……おじさん、いったん離して……ッ、ちょっと、おい」  腰を引いて肉棒を抜こうとしても、聞こえていないのか聞く気が無いのか、男が止まる気配は無い。尿道に残る分まで吸い尽くさんばかりの勢い。腹を空かせた赤ん坊を連想させる喰いつきっぷりだ。残念ながら相手はでかい兎耳のおじさんだし吸われてるの俺のちんこなんだけど。  しかし、射精直後に容赦なく吸われるのはけっこう辛い。仕方なく肩を押して引き離せば、肉厚な唇からぬるりと砲身が抜け出し、そのまま男の身体が後ろに倒れる。銀糸が亀頭と男の口を繋いで伸び、ぷつんと呆気なく切れる。その残滓を追い掛けるように赤い舌がひらめき、濡れた唇を拭っていくのが艶っぽい。  瞼が震え、右の睫がゆっくりと持ち上がる。その下から現れた瞳は熱っぽく潤み、甘ったるい蜂蜜みたいな色だ。 「あーら、すっかり美味そうな色になって、抉り出して食べたら甘いのかね」 「う゛、ァ…?」 「あーハイハイ食べませんよ、言ってみただけ。つーか食われるのは俺の方でしょ。今からアンタのまんこに俺のちんこ食べて貰うんで」 「ふァ、あ゛♡」  会話にならないのに声が聞きたくて矢鱈と話し掛けてしまう。話ながらよいせと体勢を変え、仰向けに転がした男に圧し掛かる。脱力した重たい四肢が床に投げ出される音。蛙の開きみたいな格好でひくひく震える褐色の肢体は、何処も彼処も熟れたように赤らんで濡れている。  蜜色の瞳が惚けたように宙を彷徨う。見れば、チョコレートみたいな腹筋の凹凸には大量の白濁が飛び散っていた。 「わーすごい量ー、人のちんこ咥えながら何回イったの?後ろもぐずぐずにしてさァ」  くすくす笑みが零れる。半端に勃起して頭を擡げた性器の後ろ、一つしかない肉穴もドロドロに濡れそぼり、入口が物欲しげに収縮する始末だ。くぱくぱ蠢いて空を食むいやらしい肉色に、知らず喉が鳴る。 「もう準備万端じゃん。こんだけ濡れてりゃ慣らさなくてもいいですよね?」 「ぅ゛……んァあッ♡♡」 「ほら、中もトロトロだし、指なんかじゃ足りないでしょ?ねえ」 「ぁアあ、は、ぁぅう♡♡♡」 「ねえってば!」  ひくつく穴に指を三本纏めて突き入れてやれば、蜜壺が嬉しそうにうねって絡み付いてくる。少し掻き混ぜただけで愛液が溢れて、手首まで滴り畳みを濡らしていく。  返事が出来る状態じゃないのは判り切っていた。なのに何となく苛ついて、額を合わせ片目をじっと覗き込む。  蕩けた蜜色の瞳がゆっくりと焦点を結ぶ。俺を見て、緩い三日月を描いたその目があんまり綺麗で。 (フェロモンの所為だろうが何だろうが、やっぱり俺はこの男が欲しい)  堪らず指を引き抜き、締まった腰を鷲掴みにする。一度吐き出した筈の精子はいつの間にかフル充填されていた。片脚を肩に担ぎ上げ、ガチガチに勃起した逸物を突き入れる。ぬかるむ肉穴はまるで抵抗なく俺の性器を飲み込んだ。 「お゛…ッ♡♡♡ふ、ぁああ♡♡♡おぉ゛ああア゛っ♡♡♡♡」 「きっつ……ハハ、とろっとろなのにすげー締まる…ッ」    獣じみた嬌声で安普請が軋む。濁った咆哮は喜悦に濡れて、思わず舌なめずりしたくなる程いやらしい。  俺の下で褐色の肢体が弓形に撓る。欲のまま一気に奥まで貫いてやれば、柔らかくて熱い蜜壺が待ってましたとばかりにきつく食い締めるのが堪らなかった。  受け入れられている。許されている。  快さで胸が満たされていく。錯覚でも構わない。心臓の痛みはもう感じない。  ただ快楽と興奮に浸っていたいがために、歯を食い縛り射精感をやり過ごす。明滅する視界で、黒い髪と耳がはたはた揺れ、まるで兎が跳ね回っているようだ。 「おォ゛お、ぁ゛、ああ゛♡♡♡」 「ぐ、んん……はァ、危ね、出るとこだった……ああ、またイったんだ、今日は空イキしないの?」 「ぁあ゛は♡♡ァ゛、ぁ゛ー…♡♡♡」 「聞いてんの?こっち見ろよ、なあ」  波が引くのを待って深く息を吐く。見れば、男の逸物は萎えたまま、びくびく震えては少量の白濁を吐き零していた。空ろな金目が虚空をふらふらと彷徨い、濁った嬌声を漏らす口からは赤い舌がはみ出ている。すっかり正体をなくしているらしい。  俺は一度腰を大きく引き、肉縁のギリギリまで砲身を抜いて、再び強く穿つ。  同時に、都合良く目の前にある乳首に思い切り吸い付いた。 「ひぃ゛いい゛いッ!!?♡♡♡♡♡ぁ゛、ぁあア゛ぁ!♡♡♡♡」  きつく吸えば肉穴がぎゅっと締まり、大きく背が撓る。勢い余って厚い胸板に顔面ダイブした格好だが、ふかふかのおっぱいが優しく受け止めたので無問題だ。  俺は柔肉に鼻先を埋めるようにして、左胸の粒を乳輪ごと咥えて吸う。じゅっと強く吸い、勃起した乳頭を甘噛みしては、舌で舐め転がす。さっきフェラされた時とはまるで反対だ。  不意に後頭部に何かが触れた。男の大きな両手が俺の頭を包む。すわ、引き剥がされるかと思えば、反対にぎゅうぎゅう強く抱き締められた。むっちりした肉に鼻と口が塞がれ息ができない。 「んぎゅ……ぷはっ!ちょっと、舐めづらいんですけどォ」  首を捻ってどうにか呼吸を確保し、俺は目だけを上に向けて男に抗議する。おっぱいに顔を埋めるのもいいが今は乳首の方を弄り回したい。 「なんなの?嫌?おっぱい気持ちいいんでしょ」 「ううあ゛、■■■■……んん゛、■■■…ッ♡♡♡」 「まーた何言ってるかわかんねえし……はは、まあいっか、気持ちイイ、し…っ!」 「お゛おォ゛おっ!♡♡♡♡♡」  魔法とやらの効果は切れてしまったのか、また知らない響きの言葉が男の口から出始める。二本の腕は緩む気配もなく、がっちり俺の頭をホールドして離さない。俺は乳首を弄るのを諦め、男の身体を抱き締め直して、腰のストロークを再開する。  肉縁に引っ掛かるギリギリまで抜いては突き入れ、腹側のしこりを狙ってごりごり抉る。最奥まで捩じ込むと子宮口の肉輪がぎゅっと亀頭を咥え込むのが気持ち良い。  あるべきものがあるべき場所に収まったような充足感。身体全体を熱が駆け巡り、指先まで満ち足りていく。密着した肌越しに互いの鼓動がダイレクトに伝わり、汗ばんだ肌が擦れる感触さえ快楽になる。 「お゛ふっ♡♡♡ぁ゛、はへ♡♡♡ぁあ゛…ッ♡♡♡♡」 「は、は……ッ、あー、キモチイイ、なんだこれ」  気持ち良すぎて馬鹿になる、なんて。盛りのついた犬みたいに荒い息を吐いて、馬鹿みたいに腰を振って、脳味噌が空っぽになる。  心拍数が上がって次第にストロークが短くなっていく。密着したまま奥をごつごつ突けば、頭上から降って来る声も短く切れ切れになり、空気の抜けるような間の抜けた音が混じった。  不自由な体を反らして上を見上げる。舌を突き出し涎を垂らして喘ぐ男の、濡れた真っ赤な咥内が美味そうで、食べたくて喰いつきたくて堪らなくなる。けれど太い二本の腕はびくともしない。俺はまた舌打ちを零すと、右手を互いの間に強引に捩じ込み、男の逸物を握って間髪入れずに扱き始めた。 「ふぁ゛あああアっ!?♡♡♡♡」 「いっでぇッ!?頭潰れるんじゃねェのコレ……っつーか、アンタのちんこでかすぎて…ッはァ、片手じゃきついんですけど!?」 「やァ゛、ぁあ゛?♡♡♡う゛、■■■、!♡♡ひ、いい゛ィッ!♡♡♡♡」 「中、すげーうねってるし…、はは、子宮降りてんね」  大きな逸物は既に萎えているが、それでもまだ俺の右手に収まりきらない。苦心して根元から先端まで扱きながら、表面の凹凸を確かめて、傷が残っていないのに内心安堵する。  鈴口に爪を食い込ませれば、後から後から溢れる体液が指を濡らしていく。胎内では肉襞が絶えずさざめき、根元から先端までぴったり吸い付いて、健気で可愛い。  一番奥、子宮口を何度も抉って、突き抜けた先に亀頭を捩じ込む。そうすると種付けを強請るみたいに強く絞られて。いい加減こっちも我慢の限界だ。 「ッ…くそ、やっぱ長持ちしねえや……ほら、アンタの子宮、ザーメン漬けにしてやるから…ッ」 「お゛ッ♡♡♡♡ぉぁあああ゛ア~~~~!!♡♡♡♡」 「っぐ、んン…!」  握った雄の先端に爪を立てる。同時、がつんと強く腰を叩きつけた。膨らみきった熱杭を深々と突き入れる。亀頭で子宮口をぶち抜き、その先の子宮までぐっぷりはめ込んで、俺の身体が届く一番深いところに精子をぶちまける。男の腕が頭を割れんばかりに締め上げるが、そんな程度で止まれる訳がない。  熱い胎内がうねって絞まり、子種をを余さず搾り取ろうとする。欲を解放する快感で目の前がちかちか爆ぜた。下方からぷしゃっと生温かい飛沫が上がり、顔を身体を濡らす。また潮を噴いたのか。可愛い、なんて感想が沸いてももう違和感はない。

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