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第一章・3

「こいつ、よく見ると結構上玉ですよ、反田(はんだ)さん」 「ほら、立てよ」  子分たちに腕を引きあげられ、よろめきながら立った露希は、反田と呼ばれた男に顎を掴まれた。 「へぇ、確かにな」    痩せてはいるし、顔色も悪い。髪もぱさぱさだが、磨き上げれば極上の美少年だ。  青年たちの値踏みに、露希は思わず口走っていた。 「お兄さん、僕と遊ばない?」  その言葉に、男たちは愉しそうにけらけら笑うと、うなずいた。 「いいだろう。遊んでやるよ」  露希は、ホッとした。  これで、いくらかのお金が手に入る。  数日前から、公園の水しか飲んでいないのだ。  何か食べるものを買うため、露希は必死だった。

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