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第一章・6

「何だ、お前やたら早いな!」 「早漏!」  はぁはぁと息を吐きながら、男はかすれた声で言い返した。 「だって、よ。こいつン内、すげぇよ? ヤッてみ? 解るから」 「よし、俺が二番!」  露希は、休む間もなく次の男を受け入れた。  フェラチオをしながら、露希は反田が電話で話す声を聞いていた。 「すげぇ上玉なんですよ! ウリをやらせたら、いいシノギになるかと思って。もちろん、神崎(かんざき)さんのペットにしてもいいんじゃないかな、なんて」 『間違えるな。私は外山(とやま)だ』 「え! あ!? し、失礼しましたぁ!」 『まあいい。その上玉ってのは、どこにいる?』 「あ、はい。ホテル・ルージュに」 『安いホテルを使ってるな』 「あの、外山さんが興味あられるなら、事務所に連れて行ってもいいですけど」 『いいよ、私がそこへいく』 「は、はいッ!」  電話は、終わったようだった。  どうやらこの反田は、自分を上の人間に紹介したらしい。 (この人たち、ヤクザだ。僕、どうなるんだろう……)  不安を覚えながら、露希は二番目の男に犯され始めた。

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