6 / 100
第一章・6
「何だ、お前やたら早いな!」
「早漏!」
はぁはぁと息を吐きながら、男はかすれた声で言い返した。
「だって、よ。こいつン内、すげぇよ? ヤッてみ? 解るから」
「よし、俺が二番!」
露希は、休む間もなく次の男を受け入れた。
フェラチオをしながら、露希は反田が電話で話す声を聞いていた。
「すげぇ上玉なんですよ! ウリをやらせたら、いいシノギになるかと思って。もちろん、神崎(かんざき)さんのペットにしてもいいんじゃないかな、なんて」
『間違えるな。私は外山(とやま)だ』
「え! あ!? し、失礼しましたぁ!」
『まあいい。その上玉ってのは、どこにいる?』
「あ、はい。ホテル・ルージュに」
『安いホテルを使ってるな』
「あの、外山さんが興味あられるなら、事務所に連れて行ってもいいですけど」
『いいよ、私がそこへいく』
「は、はいッ!」
電話は、終わったようだった。
どうやらこの反田は、自分を上の人間に紹介したらしい。
(この人たち、ヤクザだ。僕、どうなるんだろう……)
不安を覚えながら、露希は二番目の男に犯され始めた。
ともだちにシェアしよう!