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第一章・8

「やっと、終わった……」  かすかな露希のつぶやきを、外山は聞き逃さなかった。 「まだだ。終わっていないぞ。私が残ってる」  外山はそう言うと、スーツのジャケットを脱いだ。  すばやく、青年の一人がそれを大事に受け取る。 (いきなり追加なんて、反則だよ)  露希は泣きそうだったが、今までの中で最も大事な客になりそうだ。  阻喪のないよう、気を引き締めた。  しかし、外山にフェラをしようとして息を呑んだ。  それは外科手術を施された、真珠入りのペニスだったのだ。 (な、何これぇ! こんなの、僕の内に挿入るの!?)  青年たちは、外山の見事な男性器を尊敬のまなざしで見ている。  その一人に、外山は露希にしゃぶらせながら声を掛けた。 「おい、神崎をここに呼べ」 「はい!」  外山のペニスを必死に咥えながら、露希は本当に涙をこぼしてしまった。 (また追加だなんて、ひどいよ)  僕はただ、早く何か食べたいだけだったのに。  
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