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第二章・2

 ドアを開けると、ベッドの上では外山が痩せた少年を組み敷いていた。  あれが反田のいう所の『上玉』だろう。 「あ、あぁーッ! あッ、あッ、ヤだぁあ! もう、赦してぇえ!」 「まだ二発だろうが。これからだぞ、なぁ、神崎」  ドアは、そっと開けたのに。  反田たちは、全員気づかなかったのに。  だのに、外山は顔も上げずに神崎の到着を言い当てた。 (さすが、外山さん)  改めて若頭の実力を見せつけられた思いで、誠はベッドに近寄った。 「あ、はぁ。はぁ、あぁ! あぁッ、あぁッ、あぁああ!」  外山にバックから犯されている少年は、涙を流し涎まで引きながら愉悦に狂っていた。 「さっきまで痛い痛いと泣いていたが。二発ヤったら、愉しみ始めた。確かに上玉だぞ」 「そのようですね」  三発目を露希の体内に注ぎ込むと、外山はようやく彼から離れた。 「う、うぁ。あぁ、あ。ふっ、く。うぅ、う……」  目の焦点が合っていない。 (まだ、子どもじゃないか)  誠は、手でその瞼を軽く押さえて閉じさせた。 「ンぅ……」  ひくひくと余韻に引き攣る身体は、痩せてあばらが浮いている。 「外山さん、確かにウリに向いている子ですが、もう少し食べさせないと」 「そこで、お前の出番だ」  は? と誠は外山を見た。

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