11 / 100
第二章・2
ドアを開けると、ベッドの上では外山が痩せた少年を組み敷いていた。
あれが反田のいう所の『上玉』だろう。
「あ、あぁーッ! あッ、あッ、ヤだぁあ! もう、赦してぇえ!」
「まだ二発だろうが。これからだぞ、なぁ、神崎」
ドアは、そっと開けたのに。
反田たちは、全員気づかなかったのに。
だのに、外山は顔も上げずに神崎の到着を言い当てた。
(さすが、外山さん)
改めて若頭の実力を見せつけられた思いで、誠はベッドに近寄った。
「あ、はぁ。はぁ、あぁ! あぁッ、あぁッ、あぁああ!」
外山にバックから犯されている少年は、涙を流し涎まで引きながら愉悦に狂っていた。
「さっきまで痛い痛いと泣いていたが。二発ヤったら、愉しみ始めた。確かに上玉だぞ」
「そのようですね」
三発目を露希の体内に注ぎ込むと、外山はようやく彼から離れた。
「う、うぁ。あぁ、あ。ふっ、く。うぅ、う……」
目の焦点が合っていない。
(まだ、子どもじゃないか)
誠は、手でその瞼を軽く押さえて閉じさせた。
「ンぅ……」
ひくひくと余韻に引き攣る身体は、痩せてあばらが浮いている。
「外山さん、確かにウリに向いている子ですが、もう少し食べさせないと」
「そこで、お前の出番だ」
は? と誠は外山を見た。
ともだちにシェアしよう!