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第二章・3

「上納金を納める時、コレを一緒に付けよう。それまでに、使えるようにしておけ」  親父さん、新しい玩具を欲しがってらしたからな、と外山は笑みを浮かべた。 「組長に、ですか」 「こんな野良猫じゃあ、かえって失礼だ。食わせて、体を作れ」 「はい」 「フェラもやらせてみたが、自己流だ。もっと腕を磨かせろ。お前が仕込んでやれ、いいな」 「はい」  どんなに理不尽だ、と感じても、上の人間にはYesとしか言いようがない。  面倒な仕事が一つ増えた、と思いながら誠はいい返事をしておいた。 「反田は、良い拾いものをしたな。ご褒美に、飲みに連れてってやる。待ってな」 「ありがとうございます!」  それきり、外山はシャワールームへ消えた。  大きなベッドに、ぽつんと残された露希。  そのまま気を失うように寝入ってしまった姿は、弱弱しい。 (この世界では、弱い者は骨までしゃぶられる。運が悪かったな)  誠は反田に命じて露希の体を拭かせ、衣服を着せてやった。
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