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第二章・7

 マンションに着き、誠は半ば眠ったままの露希の服を脱がせた。  素裸にしてしまうと、バスルームへ放り込み、自分も脱いだ。 「さ、キレイにするぞ」 「眠い……」 「寝ててもいいから」  男たちに汚された体を、誠は石鹸とシャンプーで洗い上げた。  バスタブに一緒に入り、うとうとしている露希が溺れないよう後ろから抱きかかえてやった。  不思議と性欲が沸かなかったのは、保護欲が先に立ったからか。  それとも、外山の影が彼には落ちていたからか。  とにかく無事にバスを使うと、誠は露希の爪を切り、髪を乾かしてパジャマを着せた。  夢とうつつを行ったり来たりしていた露希だが、ベッドに潜り込むと本格的に眠ってしまった。  その寝顔は、本当にあどけなく可愛らしい。 「確かに、上玉だな。手がかかるけど」  今後、彼をどういう風に教育して行こうか。  露希とは逆に、なかなか寝付けない誠だった。

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