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第三章・2
「ここ、どこ?」
体や髪からは、いい匂いがする。
そういえば、あの優しい人がお風呂に入れてくれたような……。
ここは、その人の家なんだろうか。
だったら、いきなり乱暴なことはしないだろうと、露希はベッドから起き出した。
体には、ぶかぶかのパジャマが着せてある。
「あの人の、パジャマだ」
眠っている僕に、着せてくれたんだ。
そう思うと、露希は男に会いたくなってきた。
そっとベッドから降りると、遮光カーテンでまだ暗い部屋の中を歩いてドアを開けた。
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