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第四章・9

 やがて誠は露希と向かい合わせに座った。 「ここからが本番、と言った割には、私のものは役立たずだね」  誠のペニスは勃ってはおらず、ごめんなさいをしている。 「僕、そんなに魅力ない?」 「ごめんごめん。じゃあ、勃たせてくれる? 君の魅力で」  露希はその言葉を、待っていた。  身をかがめると、すぐ目の前に誠の性器が伸びている。  大切に大切にそれを手に取ると、露希は先端にキスをした。  何度もキスをし、やがて肉茎に沿って舌を伸ばした。  舐め、しゃぶり、口に含んだ。 (誠さん。誠さん……!)  露希は夢中で、誠に愛を施した。  温かなバスルームが、次第に熱くなっていった。

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