39 / 100

第五章・3

「ん、んぅ。ふっ、ふっ、はぅ。ひぅ、うぅ……」  呼吸を整える間、誠は露希の体を優しく抱きしめていてくれた。  髪を梳き、頬に甘いキスをくれた。 「大丈夫か?」 「ん……」 (誠さん、優しい……) 「じゃあ、動いて」 「んんッ!?」 (やっぱり、意地悪!) 「こうして、泡の滑らかさを利用して。私の体に、露希の体を擦り付けるんだ」 「こ、こう……?」 「そう。巧いよ。そうしながら、腰を上下させて抜き差しさせる」 「無理ぃいいい!」  ゆっくりでいいから、などとなだめられ、露希は誠に密着したまま腰を上げた。 「あ、あぁ! ヤだ。いやッ! 気持ち、い……ッ!」  抜くと内壁が逆立ち、鳥肌が立つほどの快感に襲われる。 「よし。じゃあ次は、降ろして」 「うぅ。っく、ひぁ、あ! んあぁあ!」  挿れるとその圧迫感に内が締り、眩暈がするほどのエクスタシーが感じられる。  露希は、二回腰を上下させただけで、また精を吐いてしまった。

ともだちにシェアしよう!