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第六章・9

 それには、露希は猛然と反発した。 「違うよ! 4人で輪姦しておきながら、結局お金払ってくれなかったし! その上、怖いペニスのお兄さんまで連れてきたし!」 「解った解った」  要するに、縁があったということだ。  私と、露希には。 「その怖いペニスの人が、私と露希を引き合わせてくれたんだ。外山さんのことは、許してやってくれ」 「うん~……」 「彼は、私の上司だよ。今度会ったら、いい子でいるんだ」 「はい」  もう二度とあのペニスで苛められるのは御免だったが、そこは誠の手前いい返事をしておいた。

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