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第八章・3
「露希、もう少し喉の奥の方まで入れられるか?」
「ぅぐ、ん」
ディープスロートも、誠の手によって教え込まれた。
(でも誠さん、一度も僕の口に吐いたことない)
露希の小さな顎には収まり切れないほどに猛った、誠のペニス。
そのまま射精してしまえばいいのに。
誠さんのものなら、悦んで飲むのに。
だが、誠はぎりぎりのところでストップをかける。
(やっぱり僕のこと、ただの預かりものと思ってるのかな……)
そう考えると、涙がこぼれそうになる。
「どうした?」
「ん? ううん。何でもない」
誠が優しければ優しいほど、悲しくなる。
僕は、こんなに好きなのに。
(これがきっと、恋なんだ)
露希は、誠に恋をしてしまったのだ。
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