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 孝弘の手が祐樹の体の輪郭を確かめるように撫でていく。泡をまとった手はゆるゆると上半身を洗いながら、祐樹の性感を煽っている。 「やっぱ空手のせいかな、細身なのにしっかりした感じするよな」 「そう? 今でもたまに自主トレはするけどね」  孝弘のいたずらな手が何度もきわどいところを撫でて、祐樹は小さく身を震わせた。  ぞくぞくするしびれに似た感覚が走り抜けていく。  祐樹は孝弘の肩甲骨に手を這わせた。指先で骨の位置を確かめるように背中を撫でおろしていく。 「孝弘の体、好きだよ。すごくなじむ感じがする」 「なんだ、体目当てかよ」 「そうだよ、孝弘の体も大好き」  にっこり笑う祐樹に、孝弘は眉を寄せた。 「ああもう、ここでそーゆーこと言うかな」  ぎゅっと抱きしめられて、濡れた額に口づけが落ちて来た。そのまま頬をたどって唇まで来るとむしゃぶりつくようなキスになった。  激しく舌を絡めあいながら吐息を交換し合う。  お互いに昂った体を触りながら、どんどん熱が上がって興奮が増していく。 「あー、がっついてんな、俺」  孝弘が呻くようにつぶやいた。 「もっとゆっくりって思ってたけど、そんな余裕ないわ」  キスの合い間のつぶやき。  密着して触れているから、孝弘が猛っているのは祐樹にもよくわかっている。祐樹の昂りも似たようなものだ。 「いいよ、おれも余裕ない。ここでしよ?」  シャワーブースだけでも十分な広さはある。祐樹が誘うと孝弘はシャワーできれいに泡を流してしまった。お互いの体が露わになり、孝弘がごくりと喉を鳴らした。 「こっち使うよ」  持ち込んだボトルからとろりとしたローションを手のひらに垂らし、それから祐樹の手のひらにも出した。ぬるぬるとした感触の大きな手で性器を擦られるとぞわりと肌が粟立った。 「あっ、あ…、ん」  ちいさな乳首に吸いつかれると、声をこらえきれずに祐樹は頭をふった。  触れた手から相手の興奮がダイレクトに伝わってくる。目線を合わせたまま互いに欲情した顔をさらしている。  祐樹の快楽をこらえる表情を見つめながら、孝弘は背中を抱いていた手をおろして腰の奥へと指をすすめた。  滑りのよくなった指が抵抗なく入りこむ。ゆっくり中を探られ、祐樹の呼吸が短く乱れた。 「気持ちいい?」 「…すごく、いい。ん、…もっと…して」  素直にねだると、祐樹の感じるところを捉えた指先がさっきよりも大胆に動き出す。どうしようもなく感じる場所を弄られてしっかりした肩をつかんだ。 「やらかくて熱いね。うねうねしてる」  中の感触を楽しむようにローションを足して、さらに指を増やして奥を探られ、祐樹は体をこすりつけるように甘えた。  深く浅く、抜き差しを繰り返されて腰が揺れる。  昂った性器を握られると快感は一気に増した。

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