64 / 95

13-2

 孝弘はじっくり祐樹を高めていくつもりらしい。やさしい愛撫で祐樹の性感を煽るように体中に触れてくる。  孝弘が触れたところから気持ちよさがじわじわと広がっていき、気がついたときには全身が熱を持っていた。しっとりと汗をかいた肌が吸いつくように変わって、思考もとろりと溶けそうになる。  背中をなでる手が気持ちよくてうっとり孝弘を見あげた。 「その顔、すごくいい。…やらしい」  空調を効かせていてもうっすら汗をかいた肌が、孝弘の手にしっとりとなじむ。  ローションをまとわせて尾てい骨の奥を探られて、祐樹は孝弘の肩に額を押しつけた。 「あ……ふっ…んん。あっ…あ、あっ」  狭い経路を指がさかのぼり、奥を開かせるように押し込まれた。なかをさぐる動きにびくびくと祐樹の体が跳ねる。 「ここがいい?」  感じるポイントを探り当てて擦られると、きゅうっと収縮して孝弘の指を締め付けた。 「ん、いい。…きもちいい、よ」  素直に口にすると同じ場所を何度も刺激される。  目があった瞬間、上気していた頬がさらにぱっと赤くなって首筋まで染まった。  孝弘の目がすうっと細くなって、欲情をいっそうあらわにする。  同じように色を変えた乳首を舌で押しつぶすように舐められた。さっきより硬く反応した性器を握りこまれて、手のなかで上下に擦られると腰のおくが切なく疼く。  前も後ろも同時に刺激されて、あまい声が喉から次々あふれた。 「あ、あ、もう……あっ。孝弘、もう、やっ…ん…」 「すごくやわらかくなってるな。なか、熱いね」  へそのくぼみを舐めたあと、さらに下へ向かい、ちゅっと先端にキスされそのまま深く咥えこまれた。口のなかでさらに育てられ、こらえきれず祐樹の腰が揺らめく。  完全に勃ちあがった性器を温かい粘膜に包まれ、舌を押しつけられるとうねるような快感が突き上げてきた。  先端をぐりぐりと舌先でこねられて、ちいさな孔を刺激される。敏感なそこをやわらかな舌で愛撫されて、とろとろに蕩けていきそうだ。 「…あ、ああっ、もう…や、それ、いや、だ…」 「そう? すごくよさそうだけど」  後ろにいれたままの指を動かされると、なかが大きく収縮するのがじぶんでもわかる。  その快感は性器に直結していて、あっという間に限界まで引き上げられた。 「や、もう、あ、あっ…。もう、して。来てよ」  首を振って、泣きそうな声でねだった。

ともだちにシェアしよう!