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孝弘はじっくり祐樹を高めていくつもりらしい。やさしい愛撫で祐樹の性感を煽るように体中に触れてくる。
孝弘が触れたところから気持ちよさがじわじわと広がっていき、気がついたときには全身が熱を持っていた。しっとりと汗をかいた肌が吸いつくように変わって、思考もとろりと溶けそうになる。
背中をなでる手が気持ちよくてうっとり孝弘を見あげた。
「その顔、すごくいい。…やらしい」
空調を効かせていてもうっすら汗をかいた肌が、孝弘の手にしっとりとなじむ。
ローションをまとわせて尾てい骨の奥を探られて、祐樹は孝弘の肩に額を押しつけた。
「あ……ふっ…んん。あっ…あ、あっ」
狭い経路を指がさかのぼり、奥を開かせるように押し込まれた。なかをさぐる動きにびくびくと祐樹の体が跳ねる。
「ここがいい?」
感じるポイントを探り当てて擦られると、きゅうっと収縮して孝弘の指を締め付けた。
「ん、いい。…きもちいい、よ」
素直に口にすると同じ場所を何度も刺激される。
目があった瞬間、上気していた頬がさらにぱっと赤くなって首筋まで染まった。
孝弘の目がすうっと細くなって、欲情をいっそうあらわにする。
同じように色を変えた乳首を舌で押しつぶすように舐められた。さっきより硬く反応した性器を握りこまれて、手のなかで上下に擦られると腰のおくが切なく疼く。
前も後ろも同時に刺激されて、あまい声が喉から次々あふれた。
「あ、あ、もう……あっ。孝弘、もう、やっ…ん…」
「すごくやわらかくなってるな。なか、熱いね」
へそのくぼみを舐めたあと、さらに下へ向かい、ちゅっと先端にキスされそのまま深く咥えこまれた。口のなかでさらに育てられ、こらえきれず祐樹の腰が揺らめく。
完全に勃ちあがった性器を温かい粘膜に包まれ、舌を押しつけられるとうねるような快感が突き上げてきた。
先端をぐりぐりと舌先でこねられて、ちいさな孔を刺激される。敏感なそこをやわらかな舌で愛撫されて、とろとろに蕩けていきそうだ。
「…あ、ああっ、もう…や、それ、いや、だ…」
「そう? すごくよさそうだけど」
後ろにいれたままの指を動かされると、なかが大きく収縮するのがじぶんでもわかる。
その快感は性器に直結していて、あっという間に限界まで引き上げられた。
「や、もう、あ、あっ…。もう、して。来てよ」
首を振って、泣きそうな声でねだった。
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