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「そんな声、出すなよ」  こっちもやばいんだからと言いながら孝弘がぐっと腰を押しつけてきて、深く奥まで貫かれる。迎え入れた場所は熱く熟れていて、悦んで孝弘に絡みついた。 「すげ、めちゃくちゃ締まる。持ってかれそう」 「いっていいよ?」 「だめに決まってんだろ」  決まってるのかとすこしおかしくなって笑うと、噛みつくように口づけてくる。  腰を揺らされると祐樹も余裕はなかった。さっきからずっと濃厚な愛撫を受けて、もうすこしで限界を超えるところまで体は昂っている。  小刻みに抜き差しして祐樹が痛がらないのを確かめると、孝弘は動きを大胆にしていった。ふ、ふっと荒い息遣いが荒くなっていく。  じぶんでも触れたことのない体の奥に孝弘を受け入れて、切っ先で突かれると背筋を突き抜けるような射精感が駆け上った。 「あっ、やっ、だ……、たかひ、ろっ、あ、あ、あーーーーっ」  散々焦らされたあとの絶頂は目が眩むほどで、どくどくと熱を吐き出しても萎える気がしない。 「やっば、つられるとこだった」  耳元でささやかれる声にもぞくりと体が反応する。欲情をにじませた声。  放出のあとで息も整わないうちに「動くよ」と言われて声もだせずうなずくと、体を起こして足を抱えあげられた。   「祐樹、ちゃんと見て」  力強い律動で何度も貪られ、がくがくと揺さぶられながら目を開けた。  強い射貫くような視線につなぎとめられる。セックスのとき、孝弘は目線を合わせたままでするのが好きらしい。目を閉じると必ず開けるように促されるのだ。  滴るような色気をまとった、まっすぐな視線にも煽られる。組み敷いた祐樹の快楽をこらえる顔を眺めて、満足げに目を細めた。 「かわいい、きれい、エロくて最高、大好き」 「おれも、すき…だよ…、もっと、して」  互いに煽りあいながら一緒に高みに駆け上る。どんどん蓄積される熱をため込んで、一気に放出に向かっていく。 「あ、あ、いい。孝弘、も、…いく、いきたい」 「俺も、あとすこし。…我慢できる?」  肯定とも否定ともとれる動作で祐樹が首をふる。  一緒にな、と孝弘が大きく腰をうねらせた。  一気に追い上げる動きで祐樹を翻弄する。きゅうっと体が縮まるような感覚とぐっと開かれる快感で、頭がくらくらした。  いきたいと切れ切れに訴える声に孝弘も煽られて、ひたすら熱く快楽を追いあげて、ふたりで一緒に限界を迎えた。

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