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「あっ、ああ、そこ…いい」
「うん、めちゃくちゃやらかい」
なんどもそこを弄られて指が増やされる。切なくうずくような感覚にがくがくと腰が揺れるのを抑えられない。祐樹に何度も声を上げさせて、孝弘は楽しげにあちこちキスをする。
これ以上されたら達してしまいそうだと、祐樹はキスの合間にささやいた。
「ね、おれもしたい。いい?」
そっと孝弘の性器に触れると、いいよと指が引いていく。
その感触にもぞくぞくしながら体をずらして、半ばほど昂ぶっている先端にそっと口づけた。滑らかさと張りをもつ器官にやわらかく舌を這わせると、孝弘が色めいたため息をつく。
口に含んでくちゅくちゅと音をたてて舌で包みこむように圧迫して擦りあげると、ぐぐっと硬く質量を増していく。
その素直な反応がうれしくなって、もっとよくしてあげたいと何度も繰り返しているうちに舌先にぬるりとした苦みを感じた。
髪に手を差しこまれてちらっと見上げると、欲情を隠さない熱い眼が祐樹をじっと見ていた。するりと前髪を引かれて、顔を上げさせられた。
孝弘の上気した目元が艶っぽいと思う。
「祐樹、うますぎる。うれしいけど」
「ほんと? いい?」
「めちゃくちゃいいよ。マジでいきそうだし」
顔をしかめてこらえるのが可愛く感じて、ちゅちゅともう一度くちづける。
「いっていいよ」
「でも祐樹を抱きたい」
うんとうなずとく態勢を変えて、正面から顔を見ながら孝弘が押し入ってきた。圧迫感はあるが痛みはない。熱くて硬いものに中を擦られて気持ちよさに背中がのけ反った。
ふっふっと息を逃しながらすべて受け入れると、孝弘がうっとりため息をついた。
「はー、熱くて溶けそう」
うねらせるように小刻みに腰を揺らして奥をやさしく突いてくる。
「ああっ、あ、ん。孝弘、あっ…、そこ……」
「うん、ここだよな。すげーいい、祐樹のなか」
だんだんと律動が大きくなって祐樹を翻弄する。ゆったりと体を揺さぶられて蕩けそうな快感が長く続くなか、孝弘が熱のこもった眼でじっと祐樹を見つめている。
反応をすべて見られているのが恥ずかしくなって視線を外すと、ふっと笑う気配がした。
「めちゃくちゃかわいい」
「やっ、あ、あっ。もう、して」
おねだりに追い上げる動きが激しく速くなって、祐樹の背中がカーブを描く。背筋がしびれてきゅうっと体中がしぼられた。
どくどくと耳元で鼓動が聞こえるような感覚のなか一気に放熱すると、ぐっと奥まで迫った孝弘がちいさく呻いて達したのを体の奥で感じた。
まだ荒い息遣いで、達したばかりの孝弘が足りない、とつぶやく。おれも、と祐樹がささやくとそのまま口づけされ、夜遅くまでふたりで何度も快楽を分け合った。
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