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【閑話】お菓子をあげるから/ラファ×ギル(1)
<おしらせ>
✿♥が続きますが、ちょっと閑話を入れさせてください😊
✿本編とは関係ないのですが、ラファエル×ギルベルトのとある日のお話をHalloween仕様にて。
※ラファエル(攻)視点です。
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いつ誰に聞いたのだったか――どこかの国のイベントに、「お菓子くれなきゃイタズラするぞ」というセリフと共にお菓子を貰ってまわるというものがあるらしい。
だからというわけではないけれど、僕はその日、あなたの好きなお菓子を用意した。
* * *
「何で縛るんだよ!」
「何でって……あなたが暴れるからでしょう」
手早く縛り上げた彼の両手首から伸びるロープを、ベッドヘッドに括り付け、いつものように優しく微笑んで見せると、「何言ってんだ」とばかりに苛烈ににらみ返された。更には怒りに唇を戦慄かせながら、「ふざけるな」と鋭い蹴りが飛んでくる。
「足も縛られたいんですか?」
ぱし、と難なくその足首を受け止め、僕はいっそう笑みを深めた。
「離せくそ天使! そんなわけあるか!」
「いいんですよ? 僕はそれでも。ただ、縛るなら最初から開いて固定しますからね」
膝を曲げて、こうして……。
言いながら、掴んでいた彼の片足をその通りにしようとすると、触るなとばかりにすぐに振り払われてしまった。
敢えて離したその手はしばらく中空に取り残され、
「ふざけんな! いいから|手《これ》解けよ!」
「お菓子……美味しかったでしょう? あなたのためにわざわざ用意したんですよ」
その指で今度は彼の口元を指差した。
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