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若頭補佐4

飛び散る破片と盛大な破壊音に相手側が固まり、身内が「あちゃー…」と頭を抱える中、幹部の男は真志喜に胸ぐら掴み返される。 「舐めてんのはそっちの方じゃねぇですか…?」 「!?」 一瞬で絶対零度と化した真志喜の声と瞳に、全員に緊張が走った。 (真志喜さん、相変わらず怖ぇぇぇ…) 今回同行している舎弟たちは、背中からでも感じる凄まじい殺気に萎縮する。 静まり返る室内の中で、真志喜は淡々と話を続けた。 「知ってますよ。初めに挑発したのはオタクらの方だって。うちの若いのを散々煽って喧嘩に持ち込んだんでしょ?経緯なんて調べようと思えば分かりますし、証拠だって掴めます。それをこっちも譲歩して穏便に済ませようって言ってるんですよ。何か自分、難しいこと言ってます?」 なおも静かな室内で、真志喜の言葉に異を唱える人間は、誰もいなかった。

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