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大好きな人8

ベッドで覆い被さられ、服の中に手を入れられる。 そして当たり前のように胸を触り始めた迅を、俺は「おい…っ」と睨みつけた。 「一々こういうのいいから…っ」 「でも気持ちいいでしょ?」 「っ、ンなとこで感じるかバカッ」 「ふーん。じゃあ試してみる?」 「は?…っ、やめ…っ」 人差し指でカリカリと乳首を引っ掻かれ、眉を寄せる。 次には親指と人差し指で摘み上げてきて、咄嗟に俺は迅の手首を掴んだ。 「なに?感じた?」 「っ、もういいから、止めろよ…」 「真志喜がよくても、俺がしたい」 「は?…って、ちょ…!」 右側を口に含まれ息を飲んだ。 慌てて引き剥がそうとすると、左側をキュッと摘まれ甘い痺れが走る。 「っ、…ふ、……ん…っ」 「真志喜、かわいい…」 鼻から抜けるような声が出てしまい、カァッと顔が熱くなる。 「…っも、お前、しつこい…っ。うぜぇ…!」 「分かった分かった。じゃあ、こっちも触るね」 「…っ」 ズボンを脱がされ、腰をするりと撫でられる。 声を漏らさないように噛み締めていたら、唇を塞がれた。 その間に手は太腿をゆっくりと伝い、中心へと触れる。 そのまま弱い力で揉まれて、無意識に膝を擦り合わせた。 「真志喜。足、ちゃんと開いて」 「っ、うっさい…っ」 迅に足を広げられ、再びキスをされる。 唇の隙間から差し込まれた熱い舌に、身を捩った。

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