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愛情9
「教えて、真志喜。俺にどうして欲しい?」
「…っ、そん、な…」
「ちゃんと言わなきゃ分からないよ?」
「うぅー…っ。いじわるすんな、ばかぁ…っ」
トロトロに蕩けてしまっている真志喜の体は、熟した果実のようだ。
ひどく甘い香りがするようで、迅は無意識に己の唇を舐めた。
その首筋に舌を這わせれば、ビクッと真志喜の体が震える。
グズるような真志喜の声に、熱が上がっていくのが分かった。
「真志喜。下、脱がせるよ」
「んんっ。やぁ、だ…っ」
もう。この子は俺をキュン死にさせるつもりなのか。
わざとなのではないかというくらい甘い声に煽られ、スポスポと真志喜の服を脱がしていく。
そして生まれたままの姿となった真志喜に、迅は抱きついた。
「真志喜の肌の温もりを感じる」
「うぅ…、あついぃ…っ」
身を捩る真志喜をなおも抱きしめていると、べしべしと体を叩かれる。
地味に痛いが、いつもの暴力に比べれば可愛いものだ。
「真志喜ぃ」
「っ、ん、んんぅ…っ」
唇を重ねれば、初めはバタバタと暴れられたが、少しすると大人しくなった。
真志喜がキスが好きなことは知っている。
普段は拒否してくるけど、結構セックスの後半には自分からしてくれることもあるのだ。
今は酔っ払っている分素直な真志喜は、チュッチュと軽く触れ合わせる口付けに蕩けたような顔になっている。
「真志喜、気持ちいい?」
「ん…、きもちぃ…。もっと…」
「…了解」
その髪に指を絡ませながら、口付けを深める。
舌を入れ真志喜のと触れ合わせると、熱を帯びているのが分かった。
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