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愛情10

真志喜がキスに夢中になっている間に、その肌に手を這わせていく。 傷跡の残る白い肌だ。 ひどく胸を締め付けられ、同時にこれ以上なく愛おしく感じる。 「真志喜…、好きだよ」 「ん、…あっ、んんっ…」 胸の蕾に触れれば、真志喜の塞がれた口から甘い声が上がった。 指で転がし、摘み、摩り、弾く。 その1つ1つの刺激に真志喜がその体をくねらせる。 真っ白い肌が朱色に色付き、汗がその腹を艶かしく伝っていく。 「やぁ…っ、も、そこ、ばっかぁ…っ」 「じゃあ、どうして欲しいの」 「ん、ぁあっ…、あん…っ」 大きな瞳に涙を浮かべて、真志喜が俺を見つめる。 そんな彼に優しく微笑みかけると、次には俺の首に両腕を絡ませ抱きついてきた。    「下も、触って…っ。もっと…もっと…っ」 「…いいよ。いっぱい、気持ちよくなろうね」 中心に指を這わすと、真志喜の腰が揺れる。 閉じようとした足の間に体を入れ、大きく開かせた。 裏筋をゆっくりと親指で撫で上げると、その背が大きく仰け反った。 俺は身を乗り出し、真志喜の耳元で囁く。 「もう、すぐイキそうだね」 「は、ぁあっ…。い、や…っ」 「いやじゃないでしょ。真志喜、すごく気持ちよさそう」 徐々に手の動きを速めていけば、だんだん真志喜の息遣いも荒くなってくる。 その間空いた手で胸を弄り、次には手ではなく口での愛撫に切り替えた。 真志喜の中心に舌を這わし、強く吸い上げる。 「なっ、あぁ…!そ、んなっ…、ま…っ」 「いいよ、真志喜、出して」 「は、ぁあっ…ん、んんっ、く、んぁっ、んん…っ、んっ、………っっ!」 真志喜の腰が大きく痙攣し、熱が吐き出された。 それを俺は残さず口で受け止め、飲み込む。 苦いはずの精液が、真志喜のだと甘く感じるから不思議だ。 俺はくたりと寝転がっている真志喜を見下ろし、目を細めた。

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