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愛情11

服を脱ぎ、上半身を露わにする。 すると真志喜がぼーっとした瞳でこちらを見上げ、次にはそっと俺の肌に触れた。 真志喜は小柄で筋肉が付きにくいから、俺がそこまで鍛えていなくても筋肉質なことを羨んでいる節がある。 いつもなら舌打ちをされるだけだが、こうもうっとりと見つめられると変な感じがした。 口付けようと顔を寄せると、ぼーっとしたままの真志喜がポツリと呟く。 「筋トレ、あと100回ずつ増やそ…」 「え?」 ストイックな真志喜がもともと何回やっているのか分からないが、思ったより切実な悩みだったらしい。 今でも綺麗に引き締まっていると思うし、俺としては十分いい体だと思うけど。 「真志喜、足、自分で持ってて」 「…?…こ、う…?」 素直な真志喜、めちゃめちゃ可愛い。 もう口元が緩んで仕方がない。 今度はちゃんと口付けをして、取り出したローションを自分の手にかける。 そして真志喜の後ろへと指を当てがい、ツプッと中へ差し込んだ。 「…っっ!」 「真志喜の中、ヒクヒクしてる。前だけ弄られて、疼いちゃった?」 「は、ぁあ…っん」 浅い部分を解すように、ゆっくりと指を動かす。 俺の指を締め付けてくる真志喜の中は熱かった。 初めての頃はこの熱と柔らかさにそれは動揺したものだ。 徐々に奥まで指を入れていく。 そして前立腺に指を這わせれば、真志喜の体が大きく震えた。 「やっ、そこ…っ」 「ここ?」 「っ!…っん、ぅ…!」 真志喜が身を捩り、シーツにシワができる。 その様がひどく妖艶で、迅は熱い息を吐いた。

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