115 / 208

愛情13

昔を思い出し、つい苦笑いが溢れた。 ムッとする真志喜に、そっと口付けを落とす。 敵わない。 やっぱり真志喜には、敵わないよ。 「もう、一々気にして目を隠してるわけじゃないから大丈夫」 「?」 「この眼鏡、結構気に入ってるんだ」 「……ばか」 納得いかないのか、不機嫌そうに眉を寄せる真志喜。 その拗ね顔が可愛くて、俺は笑みを溢した。 「真志喜、そんなに俺の目が好きなの?」 「っ、はぁ!?違うわアホ!その趣味悪い眼鏡が嫌いなんだよ!」 「ん?真志喜、やっぱりちょっと酔いが覚め始めてる?素直じゃないね」 「うっさい!誰が素直…っ、…っ!?」 隙をついて入れる指を増やせば、真志喜がヒュッと息を吸い込んだ。 抗議してきそうな口を塞いで、ゆっくりと指を動かす。 「っ、ふ、んんぅ…っ」 「感じやすいのは、変わらないね。ヒクヒクしてる」 前立腺を刺激すれば、真志喜の腰が浮き上がった。 なおも同じ場所を愛撫し続けていると、やだやだとこちらに抱きついてくる。 「もっ、いいから…っ、指、いい…っ」 「……うん。大分、ほぐれたね」 これ以上拗ねられても困るので、大人しく指を抜く。 というか、正直自分も限界だった。 下を脱いで自分のを取り出し、ゴムを付けようとする。 「いい…っ」 「え?」 「ゴム、いらない…っ」 「…っ」 まだ酔いが残っているのだろうか。 あまりにも信じられない発言に、一瞬停止してしまった。 「このままで、いいの…?」 「いいからっ…はやく…!」 「……」 理性がなくならないよう、深呼吸する。 そして己のモノにローションを垂らし、ゆっくりと真志喜の中に挿れていった。 「ん、ぐっ…、は、んんっ…」 「っ、真志喜、大丈夫…?」 根元まで入り、一度動きを止める。 真志喜の額に浮き出る汗を拭ってやりながら、頬や鼻、目蓋にキスを落とした。 「真志喜、動くよ…」 「っ、まだ、まっ…、あ…っ」 ゆっくりと腰を動かせば、キュッと真志喜の中が締め付けてくる。 すぐに膨らんでいく快感に眉を寄せた。 俺の下で喘ぐ真志喜が、堪らなく愛おしい。 自分のモノを真志喜の小さな穴が飲み込んでいる。 揺さぶられて身を捩る真志喜に、ひどく煽られた。

ともだちにシェアしよう!