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前触れ4

「ったく。なんで俺まで一緒に行かなくちゃならねぇんだ」 「いいじゃん。真志喜今日休みなんだし」 何が休みなんだしだ。 だからこそ街に繰り出してナンパするとかいろいろとあるってもんだ。 俺は今、迅のやつが何故か眼鏡を壊したということで、新しいものを買うのに付き添っていた。 こいつの用になんで俺が同伴しなきゃならないのか、不服である。 本来なら行く気が起きないのだけれど、彼方さんが家に帰るついでに一緒に行くと言うから、変態迅に何かされないよう見張るため俺も行くことになったのだ。 正嗣にはお前相手の方がよっぽど心配だと言われたが、それは無視した。 「俺、眼鏡とか買わないのでなんだか新鮮でしたっ」 「つってもコイツのは度なしだから、また違うと思いますよ?」 「そうなんですか?あ、でもでも、凄くお似合いですっ」 ほわほわ笑う彼方さんが可愛い。 やっぱり一緒に来てよかった。 眼鏡選んでる間、散々迅のやつに眼鏡かけさせられて「眼鏡真志喜も悪くないな」とかなんとか言われたのはストレスだったけど。 「あっ、そうだ!今から凪さんとこ行かねっ?そうしようよ、なっ!」 「えー…。真志喜しょっちゅう行ってるんでしょ。別に俺と行かなくていいじゃん…」 「んだよ、じゃあ彼方さんとだけで行く!ね、彼方さ…」 声をかけようとして俺は動きを止めた。 先程までいた彼方さんの姿がない。 キョロキョロ探していると、少し離れた場所に立っているのを見つけた。 しかし彼の側に3人の男たちがいて、明らかに知り合いではない様子だ。

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