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前触れ9

なんだか最近は、本邸にいることが多くなった。 少し前までは殆どホテル泊まりだったのに、不思議なものだ。 迅のやつとも一緒にいることが増えて面倒だし。 「はぁ〜。久しぶりの風呂だ〜」 銭湯通いがやっと終わりを迎え、真志喜は本邸の風呂場を満喫していた。 ここの風呂は銭湯ほどではないがそれなりに広い。 本来は複数で入ってしまうのだが、今日は1人風呂を満喫していた。 なんだか今日は、また盛大に飲むらしい。 この組はなんでも宴会ごとにしたがるところがあるから騒がしいったらない。 もう上がるか、と湯から出て脱衣所へ向かう。 その時。 「久しぶり〜、俺の真志喜ちゃ〜ん」 「!?」 突然背後に人の気配を感じ、その相手の手が真志喜の尻へと這わされた。

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