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甘露11
「あ、あの、慎太郎くん……」
「大丈夫。全部、俺に任せて」
一度制止をかけようとした虎介だったが、あっさりと流される。そして信じられない場所に慎太郎の指が触れて、無意識にひゅっと息を吸った。
「あ、あ、あ、あの……っ」
「だいじょーぶ、だいじょーぶ」
何がどう大丈夫なのか。
それすらも分からずに、自らの秘部に触れる指に体を震わせる。
不安げに見上げてくる虎介に、慎太郎は微笑みを返す。
そしてもう片方の手が、虎介の中心を包み込む。
ゆっくりと上下に動かされ、直接的な快感に襲われる。
「あ、あぁ……っ、ん、ぁ……っ」
また脚を閉じようとした虎介だが、その前に慎太郎が体を割り込ませたことで上手くいかない。
裏筋を親指で撫でられ、腰がぴくぴく痙攣する。
快感に理性が覆い尽くされていく。
思考が曖昧になり、与えられる愛撫に翻弄された。
「あぁっ、ん、はっ、ぁ……!」
「虎介、気持ちいい?」
「ぅ、ん……、あっ、やぁ……っ」
気付けば中に指が入れられていて、ついお腹に力を入れてしまう。
そんな虎介を落ち着かせるように、慎太郎は彼の唇を塞いだ。
少しずつ奥へと進む指。
中心を擦る手の動きが徐々に早くなって、僕は太腿を震わせて体を捩る。
「あぁっ、まっ、だ、めぇ……っ」
「虎介」
「……っっ」
シーツを握りしめ快感から逃げようとするが、耳元で名を呼ばれ堪え切れない。
熱を放ち、感じたことのない程の快感に頭が真っ白になった。
体がビクビクと痙攣する。
堪らず慎太郎くんの腕を握ると、ぎゅっと抱きしめられた。そして再び唇を塞がれる。
「ん、ふ、んぅ……」
「……可愛い。虎介、すごく可愛い」
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