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俺は両手をベッドについたまま 上半身だけ起き上がり 風呂場の出入り口を凝視した。 ドキドキと心臓が走り出す。 ー 帰るぞ、と、ひとこと言えば それで戻れる。 言うんだ!安定した未来のために…! 新田は大きなバスタオルを肩にかけて 何も着ないで出てきた。 黙って、静かに洗面所の出入り口に 立ち尽くす。 バスタオルから伸びる細く長い手足のせいで 森から迷い出てきた子鹿みたいだ。 長い前髪で見え隠れしている色素の薄い目が 不安気に上目使いで俺を見てる。 その目を見た瞬間、僅かに残っていた 教師としての俺のモラルはどこかにぶっ飛んだ。 戸惑うあの細い腕を掴んでベッドに引きずりこみ 乱暴に突き立てたい衝動に襲われる。 「今日は避妊してくれます?」 小さな声だった。 「新田、妊娠しちゃうの?」 俺が からかうように返すと 違いますよ、と本気でムッとする。 「中で出されたら後が大変なんですよ… この前だって……!」 「分かってる分かってる!冗談だって ちゃんとつけるよ、今日はローションも」 「………先生、そんなのいつも持ってんの?」 「いつもは持ってないけど 今日は使うかもって思ってたからな…」 「どんなとこで使うの?」 「………まぁそれはそのうち教えてやるよ」 言いながらクイクイと指先で手招きした。 新田は素直に従って、ベッドの上に乗り 俺に腕を引かれるまま、俺の腿の上に股がった。 バスタオルを剥ぎ取って、間近で新田の体を じっくり視姦する。 首筋に、肩に…胸…。手のひらでその感触を 味わうように撫でまわすと、新田の息が うっすら弾んだ。 「最後にシたのいつ?」 胸の尖端を優しく弄りながら聞くと、 新田が顔を隠すようにうつ向いた。 「誰と、いつ?」 「っぅ……先生とっ……あの日…」 新田が声を噛み殺しながらやっと言った。 別に俺の為ではないと分かっていても 俺とシたのが最後だったと言われると まるで自分の為に貞操を守ってくれたと 錯覚して、下半身に熱がこもる。 新田の両腕を俺の肩に乗せて 俺に弄られて紅く尖った先を舐めてやる。 「……!!んっ」 声が漏れないように口を結んで 感じないように体を固くしている姿も いじらしくて悪くない。 むしろ初めてのヤツを犯してる気になって 興奮した。

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