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「入れて欲しいの?」
俺が優しく聞くと閉じられていた新田の目が
薄く開く。
眉を寄せて、上気した顔で一瞬俺を見た。
でも新田は何も言わず、はぁはぁと呼吸を整えて
必死に自分の理性にすがっているようだった。
「違うの?もっと気持ちよく
なりたいんじゃないの?
ねぇ」
指2、3本をグッと後孔に押し付けて聞くと
ぁん 、と情けない声が漏れる。
俺はプッと笑った。
新田は無意識なのか、角度を合わせて
俺の指を飲み込もうとする。
「……淫乱だなぁ」
俺が笑いながら吐いた言葉に、恥じるどころか
そう言われて逆に興奮したように
今度は、ハッキリと意識をもって腰を動かした。
焦らすのにあきた俺は、その動きに合わせて
ゆっくり指を奥へ進めてやった。
「ぁ、ぁっ……」
だらしなく口を開けて喉を晒す。
その のど元に口づけて吸ってやると
新田の中はキツく俺の指を絞めつけた。
確かに、前回のそれよりも硬い気はする。
でも正直、あの時は興奮状態で、あまり
細かい感触まで覚えていない。
入り口から遠くない、新田の気持ちいい所を
しつこく刺激してやれば、新田はあっさり
降参したように、足を自ら広げて、
アン、アンと、かわいい声を上げ始めた。
「…困った子だねぇ…後ろだけで
こんなに濡らして…」
「やっ…あ、あ、せんせ……!」
新田の中心からダラダラ光る液を垂らして
腰を揺らす。
俺の肩にぎこちなく乗せられているだけ
だった手が、今は強い力で俺を引き寄せ、
時折、グッと爪を立てる。
うっとりした顔で、俺の与える刺激に
翻弄されてる姿は、見てるだけでこっちが
イキそうだった。
そろそろ挿れたいな、と思っていたら
下腹部にビュッと温かい物がかかった。
「はっ…ぁっ…」
新田が肩を震わせて射精した。
「あらら、出ちゃった」
「ぅぅ……」
新田はうつ向いて顔をかくした。
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