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シャワーを浴びて、さっぱりして、服を着たら。 急に教師と生徒に戻った気がする。 「忘れ物無いな?」 俺が聞くとウンと頷く。 ドアノブに手をかけて、部屋を出ようとして 立ち止まった。 「白井先生?」 不思議そうに見上げる新田の顔を 唐突に両手で捕まえて、唇を重ねた。 舌を唇の隙間から滑り込ませると。 ぎこちなくも素直に口を開いて受け入れる。 ー やっぱり、拒まない…これは行ける! ゆっくり顔を離して鼻先を擦り合い、その距離で 目を見つめると、新田の視線が戸惑って泳いだ。 「よし、帰ろう」 「…は、はい」 後ろからついて来る新田に見えないように 我ながらイヤらしくニヤついた。 間違いない。次もきっとコイツは拒否しない ちょっと強引に誘えば必ず誘いに乗ってくる。 やっぱりガキだな。まぁ無理もない。 自分もそうだったかもしれない。 覚えたての快楽に夢中になって、相手さえ 見つかればバコバコやってた。 “ 俺はイヤなのに、先生に脅されて 仕方なくやってるんだ ” なんて、自分への言い訳もできるんだから。 おごってもらう気満々のクセに、レジ前で 払います、って言いながら財布を見せる女子大生 程度に、拒否するポーズだけを見せとけばいいんだ。 次も絶対にやれる。 俺は愉快で叫びだしたい気分だった。 職場に行けばこんなにかわいいペットが いるなんて……! これからの学校生活が全く違ったものになる そんな予感がした。

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