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9. 3
「そうちゃん…もう一回…」
深夜に進の手が俺の身体をなで回す。
「……もう疲れてるからムリ…」
無視して目を閉じていると、進が布団に潜って行く。
俺の下着を下ろし、せっせと中心を刺激して
反応がないとみるとパクっとソレを咥えた。
「コラ…。本当に疲れてるんだよ」
俺が進の頭をつかんでヤンワリ押し退けても
無視して ペロペロとソコをなめ回す。
ゾワゾワと腰が疼いても、眠気が勝ってしまい。
全然そんな気にならない。
「……ぅぅ…顎が疲れちゃった」
しばらくして諦めたように進は、ため息をついて
モゾモゾと布団から顔を出した。
「…ぅも~、、こんなにクタクタになるなんて
どんだけやりまくったんだよ!」
「なんだよ……ちゃんと1回やったじゃん…」
その言葉にイラついた進が、俺の肩に思いきり
噛みついた。
「いっったっ!」
痛さで目が覚めるほどの強さで。
「おい、本気で痛かったんだけど…血出てない?」
「ちゃんと、とか言うなよ!俺とのセックスって
ノルマかなんかなの!?」
静かな部屋に、進の声が響いて沈む。
「ごめ…」
悪気はなかったけど、どうやら入れてはいけない
スイッチを押してしまったようだ。
寝ぼけて口走ったせいで、一瞬自分が何を言ったか
思い出せないほど何も考えてなかった。
「もういいよっ!どうでもいいっ…」
背を向けて寝ようとする進を、とりあえずそっと
抱きしめる。
抵抗は無かった。
「進、ごめんね…」
抵抗は無いけど、怒りはおさまってない。
身体を固くして俺を心から閉め出している。
「進…ゴメンってば…
もっと噛んでいいから」
フッと、控えめに進が笑った。
「俺は犬か」
「そっちが先に噛んだんだろ?」
笑ってくれた事にホッとして、首筋にチュッと
音をたててキスをすると、進の体が少し緩んだ
気がした。
「どうせならアソコ噛んでやればよかった…」
「怖いこと言うなよ」
「だって…悔しい…。
特別なのは俺だけだと思ってたのに…
家に入れるなんて…」
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