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18. 繋いで

二人で一緒にお風呂に入った。 お互い洗いあって、また勃っちゃった、 なんて言って笑って。 始終 蒼佑が優しくて、逆にソワソワしてしまう。 髪を拭いてくれたり、抱いて寝てくれたり…。 恋人同士みたいな甘い時間は夢のようで。 高校生の頃は、俺が甘えて、蒼佑がそれを 受け入れる感じでイチャイチャが成立していた 気がする…。 蒼佑からこんな盛大に甘えさせてもらった記憶が あまりない。だから、いざ優しくされたら どうしていいか分からない。 暗くなった部屋で蒼佑と抱き合って 目を閉じてドキドキしていた。 「……そうすけ…」 「……ん?」 「あの人……あの日 蒼佑の部屋にいた…あの人…」 「……うん」 「俺……あの時、頭真っ白になっちゃって 蒼佑が俺に説明しようと何度も連絡くれたのに 全然聞く耳持たなくてさ……謝りたかったんだ」 「もういいよ。俺が悪かったんだし。 何言っても言い訳だもんな」 「ううん…あの時さ、俺になんて言おうとしてたの? ちゃんと聞きたかったんだ…今さらだけどさ」 こんなこと聞いて空気が険悪になったらどうしよう せっかくの幸せな時間が台無しになったら……。 そう思いながらも…今の蒼佑なら許してくれるんじゃ ないかと期待して、つい聞いてしまった。 「……もう覚えてないよ。 でも、そうだな……ありのままを 話すつもりだった気がするな」 「ありのまま…?」 「そ、進は…アイツとはセフレみたいな関係だった。 櫂にも隠すつもりなかったよ。 俺がどこの誰と何をしようが お前は気にしないだろうって思ってたから」 蒼佑は淡々と応えてくれた。 その間も、俺を抱く手は暖かかった。 「でも、お前が俺の事好きだって… そう言われて……俺もちゃんとしなきゃって それからは寝てなかった。 進もなんとなく察して自分から俺に連絡してきたり しなくなってたよ」 「……じゃぁ…あの日…なんで…?」

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