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「で!?昨日はどうだった!?」 翌日バイトが休みだった俺は、ルミと ファミレスに来ていた。 俺は出歩く気分じゃなかったけど ルミがどうしても昨日のデートの話しを 聞きたいと言うから、しぶしぶ…。 「楽しかった?」 ルミは子供みたいにワクワクと楽しそうな顔を 隠さない。 「う、ん…まぁ最初はね…」 「……ケンカにでもなったの?」 「ケンカって訳じゃないけど… もう会わないって、言われちゃった」 「……マジ?」 俺はうなずいてコーラをゆっくり飲んだ。 「俺の事は遊びだから、何か期待されても 困るって…そんな感じ?」 「…蒼佑きついねぇ」 「俺、頭真っ白になって、なんも 言い返せなかった…」 「遊びでもいいって言ってやればよかったのに」 ルミは半分冗談のように笑って言った。 「一瞬、俺もそう思ったけどさ… それだと高校の時と同じになっちゃう」 「まぁね……」 ルミは静かになって、髪を弄びながら 俺の表情を伺った。 「……じゃぁ、あきらめるの…?」 「………う~ん…もう分かんない…」 俺は頭を抱えるようにして、机に突っ伏した。 本当に分からない…。 会う前は会えれば、一言謝れたら それでいいと思ってたのに。 会ったら…声を聞いたら 触れたくなって 触れたら抱きしめたくなった。 今も触れたい。 体温を感じたい。 あの声で名前を呼んでほしい。 でも、同時に高校の頃の苦しさも 甦ってきた。 毎日 蒼佑の事が気になって、ちょっと他の生徒と 談笑してたりするだけで不愉快だった。 何であんなに色んな事が許せなかったんだろう 自分の物だって…アピールしたくて仕方なかった。 特別な一人じゃなくてもいいから 一緒にいたいと願ったら…… また、あんな風に毎日が蒼佑で埋め尽くされて 何も手につかない日々がやって来るんだろうか? 蒼佑がどこで、誰と、何をしてるのか気になって それでも会えたときには幸せで…。 本当に俺はそれだけで満足できるんだろうか? めんどくさいストーカー紛いの存在に また、なってしまうんじゃないだろうか?

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