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「ルミ…やっぱりさ…」 服を着ながら、大きめの声で ベッドにいるルミに 話しかけたら 「何?」 声と共にルミがヒョコっと顔を見せ、そのまま 脱衣室に入ってくる。 「え、ちょっ……まだ着てないっ…」 「何照れてんの、ここまで来て」 笑いながら、ついでとばかりに バサバサと 自分の服を脱ぎ出す。 「でっ! …もう出るからっ待って!」 俺はルミから目を反らして、タオルとパンツ 1枚の状態で転がるように脱衣室を出た。 おかげで、やっぱり帰ろう、と、言えなかった。 ルミは本当に俺とそんな関係になって 後悔しないんだろうか…? 俺は…ルミの事を友達としか思ってないのに…。 しばらくしてドライヤーの音が聞こえてきて ドキドキが増していく。 ガラッとドアが開いてタオルを体に纏って ルミが出てきた。 「はーさっぱりした~」 言いながら、買ってきたペットボトルの お茶を持って、ベッドに足を伸ばして座る俺の 横にくっついて座る。 「櫂、意外と筋肉質」 プニッと俺の脇腹をつまむ。 「あ、ちょっとヤメテ」 「なによ、いいじゃん。 これからもっと恥ずかしいことするんでしょ?」 「ルミ…それ、中何も着てないの?」 「うん。だってすぐ脱ぐし。 私夏は家で裸なんだ~。 裸で出てきても良かったんだけど 櫂がパニクると思って」 俺の目を見てニッと笑う。 「どう?ドキドキする?」 俺の手をそっと握って指先で少し撫でた。 「ルミ、俺…ルミの事……友達としか 思えないのに…こんなことしていいのかな?」 俺のシドロモドロにルミが、ぶっと吹き出した。 「櫂、何言ってんの。誘ったの私だし 私はヤれてもヤれなくても、朝まで一緒に 寝てくれたらそれでいいんだよ」 ルミは本当にいつもと変わらない。 明るくて、かわいい、妹みたいなルミだ。 「ん…」 ルミが顎をつきだして、俺の唇を見る。 俺はその唇にそっとキスをした。 柔らかい。 いつも蒼佑の唇が、男なのにやわらかくて ふっくらしてるな… なんて思ってたけど それとも全然違う。 ルミの舌がチョロチョロ俺の唇を舐めて 俺も同じように舌を追った。 フッと笑ってルミが離れた。 「どう?嫌じゃない?」 「…うん…全然」 ルミが枕元のスイッチで照明を少し落とした。

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