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「心療内科…」 「うん。でも、これが続いたら本当に 病気になっちゃうよね…」 「……蒼佑…本当に進さんの言うとおり 俺と別れたのが辛いのかな…?別の事が 理由じゃなくて…?」 蒼佑が心を病むほど俺を好きなんて 全然信じられない。 進さんがポカンと口を開けて俺を見てた。 「え?他にどんな理由があるの…?」 「たとえば…仕事の関係とか…? 婚活無理して辛くなっちゃったとか……」 飲み物を飲んでいた進さんが、突然 派手にむせて あわてて お手拭きで口を覆った。 「は…? 婚活?」 「うん、本当はしたくないのに頑張り過ぎちゃった とか…お家からいろいろ言われてストレスが……」 「ちょっと待って!婚活って?」 「……?蒼佑、お家の人安心させたくて 普通の結婚するんだって。だから俺とは 付き合えないって……」 「………なるほどね…」 進さんがあきれたように笑った。 「ご両親の期待に応えようと無理するのも きっと辛い…」 「そうちゃん、婚活なんてしてないよ」 「………は?」 「まぁ、そろそろ結婚しろとは言われてるかも 知れないけど、そうちゃん次男でお兄さんは 結婚しててもう子供いるし、妹さんも婚約中 だって聞いたよ。 だからそれほど 強く強要されたりしてないと 思うけどなぁ……」 「ウソ……」 「ホント。今まで1度も聞いたことない 婚活なんて」 ケロッと話す進さんを見て 空気が抜けるように、体の力が抜けた。 「そんなウソまでついて俺と距離を おきたかったのに、俺と別れたくないって あり得る?」 「それはさ、本人に聞いてみたら?」 「俺が連絡してきたら、携帯変えるって…」 「そんな事言ったの?そうちゃん必死だね」 進さんが本当に可笑しそうに笑う。 「それって、自分に言ってるんじゃない? 俺から見るとバカバカしいけどさ 一緒に居たら櫂君が不幸になるって、本気で 思ってるんだよ。 だから離れることに必死なんだよね」 「……進さん…蒼佑の事 よくわかるんだね…」

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