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ライバル出現?6
薄暗い個室。
そこに体を拘束され、意識を失った宮下が倒れている。
少しすると、その瞼が僅かに震えた。
意識の戻った宮下は、ゆっくりと目蓋を開く。
「こ、こは……。…ぃッ!」
状況を理解する前に、頭に痛みが走り顔を歪めた。
それで思い出す。
敵の居場所を突き止めたと思ったら、背後から何かで殴られ気を失ったのだ。
恐らく敵に見つかってしまったのだろう。
自分の不覚さに唇を噛む。
すると不意に、遠くから足音が聞こえ弾かれるように顔を上げた。
コツン、コツンと、乾いた足音が徐々に近づいてくる。
上体を起こし、扉を睨みつける宮下。
やがて目の前の扉がゆっくりと開かれた。
姿を現した男性は、長身で整った顔立ちをしている。
一見好青年に見える外見だが、彼の不適な笑みがそんな印象をかき消していた。
「お目覚めか?可愛いお巡りさんよ」
「っ、…こんな所に拘束して、どういうつもりだ」
「それは答えられない。でもまぁ、いきなり殺したりはしないから安心しな」
歩み寄ってきた相手、新田は、目の前で立ち止まり片膝をつく。
そして睨みつける宮下の顎を掴み、至近距離で彼を見つめた。
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