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残滓6

余韻も冷めないうちに、後ろに指を入れられた。 そんな場所にすんなり入るわけがなく、苦しさに千里が眉を寄せる。 「狭いな…。あの俳優とはご無沙汰だったのか?」 「だから…、彼とは、そういうのじゃ…」 「……へぇ。そういうこと」 「…っ?」 何に納得したのか分からなかったが、次には指を動かされそれどころじゃなくなる。 冷たいローションをかけられ、中を広げられた。 時より弱い部分を掠めて体がビクつく。 「ふ、うぅ…、んっ」 「本当にヤッてなかったのか?随分敏感だ」 「あぁ…!」 強く胸の蕾を抓られ、背中をしならせる。 こんな体が憎らしい。 自分が惨めでしょうがない。 指を抜かれ、次には先端を押しつけられた。 強張る千里の耳元で、須藤は囁く。 「力を抜け。やり方は分かるだろ?」 「ん、んぁ…や、だ…っ」 徐々に中に入ってくる感覚に恐怖が込み上げる。 咄嗟に須藤の胸を押したが、その手を取られ頭上で押さえ付けられた。 その間にも圧迫感は増していく。 一気に嫌な汗が噴き出し、痛みに顔を歪めた。 根元まで入れられて、息が詰まりそうになる。 身を捩ろうとしても押さえ付けられた。 抗えない自分が悔しくて手を握りしめると、やがて腰が動かされ始め苦し気に呻く。 まるで抉るように中を突かれ、体が震える。 顔を背けると顎を手で掴まれ、無理やり正面に向かされた。 「こっちを見ろ。今誰がお前を善がらせているのか、ちゃんと理解しろ」 「あ、あ、い、やだっ…やめ…」 「お前は、俺のものだ。千里」 それからどのくらい続いたのか。 気の遠くなるような時間の中、千里はただただ歯を食いしばり、必死で体を襲う感覚に耐え続けていた。

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