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五、ハルジオン⑨
先生は、俺の想像している以上に男の人で、俺の想像している以上に雄だった。
あなたの素顔は、俺しか知らない。
「君の好きな滾 りタギリだ」
布越しに合わさるあなたの股間の熱がドクドク脈打っている。
「熱い」
「大股開きで俺を誘う君を見て、勃っている」
「はぅ」
「これが勃起だ。興奮して、血液がどんどん流れて膨らんでいる。君も男だから分かるね」
「おっきい!」
薄い布越しに、俺の包み隠すもののない場所に激しくこすってくる。
「雄同士の営みだ」
ハッハァッハァッ
先生の息が上がっている。
「君の秘部に触れている。アレの熱が俺を昂らせるよ」
ドクンッ、ドクンッ
ビュクンッ、ビュクンッ
「あフゥ、硬い」
重量を増したそそりたつ熱芯が、弱い場所をこすり付ける。
「恥ずかしい」
俺のも大きくなって、でも男の象徴では先生の大きさにはかなわない。
「当然だ。俺はデカマラだと言ったろう」
「ハァハァ、ひぃ!」
「お漏らしして、俺まで濡れてしまったよ」
「先生の~」
「俺がなんだい?」
「先生のだって濡れてる」
俺だけのせいにしてずるい。
先生の股にそびえる大きな昂りだって、怒張して先端から淫らな蜜を垂らしている。
ハァハァッ、ヒッ
もうどちらのものか分からない先走りで、股間が射精したみたいにズクズクだ。
それでも尚、そそりたつ熱塊を俺の慎ましやかなソレにぶつけてこすってくる。
「俺のなにが、濡れているんだ?」
荒い息遣いが耳元に絡む。
「なにが汁で濡れてるんだ?答えなさい」
「先生のっ」
分かってるくせに。
今だって、激しくぶつけてきている。
「象徴」
「それでは分からない。ちゃんと分かるように教えてくれ」
「先生……」
「そんな顔をしてもダメだ。もう一度聞くよ。
私のどこが濡れてるんだい?」
「先生の……」
「俺の?」
あなたが意地悪する。
「………………けぃ」
「聞こえないよ。もう一度」
そんな言葉、口にするのも恥ずかしい。
でも、言わないと許してくれない。
「…………いんけぃ」
「あぁ、陰茎と言ったのか。そんな堅苦しい言い方しなくても『ちんこ』と呼んでいいよ」
耳を食まれて喘ぎが漏れる。
「言ってみなさい。……先生の『ちんこ』」
「先生の……いんこ」
「こらこら。股ぐらでインコは飼ってないよ」
引っ掻くように耳の下を噛まれた。痕、付けられたのかな。
「俺のムスコはインコのように可愛くはない。獰猛な猛禽類だ」
「ごめんなさい……」
「謝らなくてもいいさ。『陰茎』と『ちんこ』が一緒になってしまったんだね。落ち着いて深呼吸だ。
スーハー」
「スーハー」
「スーハー」
「スーハー」
「ちんこ」
「ちんこ」
「よくできました」
チュッ
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