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配達(社長)

社長に渡さなきゃいけない物があるんで 今から家に届けてもいいですか? と、夜遅くに 何故かあきらくんから連絡が来て 急ぎ?明日じゃダメか? と、返信すると どうしても今日お渡ししたくて 渡したらすぐ帰ります! と、返信が来たから待っていると しばらくして インターフォンがなり カメラに あきらくんと、あきらくんに担がれている シバ? 「なに、とりあえず上がって」 とオートロックを開き 玄関まで行って 開けて待つと エレベーターから上がってきたあきらくんは 「しゃっちょー!配達です」 と、夜中なのに大声でいうから 「うっせえ」 と、静かにさせてとりあえず家に上げ 眠っているシバの靴をどうにか脱がせて 玄関に転がす 「じゃあオレ帰ります」 「は?え?」 「お届け物お渡ししたんで」 「え?渡すものってこれ?」 「はい。いおりんと飲んでたらなんかいおりん飲みすぎたというか飲ませ過ぎちゃって?帰れなそうだったんで。社長に預かってもらおうかなって」 「いや、すげえ迷惑じゃん」 「いいじゃないですかー、社長オレがいおりんの事連れて帰ると怒るじゃん」 「ちっげえし。べつに怒んねえよ」 「社長の『ちっげえし』の言い方、前から思ってたけどいおりんと同じですねー」 「いや、なにそれ」 と、とりあえず玄関の前の廊下にシバの身体を倒した 「いやー、おれんち連れていこうかと思ったんですけど。なんかいおりん疲れてるからこの方がいいかなって」 「いやいやいや、なんだよ、それ」 「あー……それに、もうそれじゃ、連れて帰れないです。セーフ、タクシーの中じゃなくて良かった」 と、あきらくんは俺の肩越しにシバの事を覗き込みながらいうから なんだ?と、振り返り 床に落ちているシバを見ると 「あー、もう」 ちょうど股間から水を溢れさせ始めていた 「じゃ、よろしくお願いしまーす」 と、あきらくんは帰っていって ガチャん、とドアが閉まると シバは気持ちよさそうにぷるっと身体を震わせ 大量のおしっこを漏らし終わったようだ 「酒くせえし…量多いし」 と、とりあえずタオルを取りに行き びしょ濡れになったシバの股間の上にタオルを落とす 「シバ、起きろ。おしっこ漏れてんぞ」 と、身体を揺すっても 『んんん、』 と、唸るばかりで起きそうにない これは1人で風呂も入れそうにねえし 絶対1回でおねしょ終わんないな、 ため息を吐き シバのスーツを脱がせて片付けを始めることにした 寝たまま漏らしたから 上も下もぐしょぐしょになっていて これスーツ死んだんじゃねえのかな、と 思いながら とりあえず洗えるものは洗っておく シバの身体は拭いて パットを3枚入れてテープタイプのおむつを付けてやる 俺がバタバタと動いている間も シバはぐっすり寝ていて つっかれた、ととりあえずソファまでは運んで 寝させておく ベッドまで連れてく元気ねえからいいや、ここで ◆◆ 寝ていると ゴソゴソとベッドに人が入ってくるのがわかる シバ起きてこっち来たのか、と少し目を覚まし シバを抱き寄せると シバもすぐに抱きついてきた 「シバ、おしっこでてる?」 『うん、んん、ちょっと、でてる、』 「じゃあおむつ替えよ、シバ」 『や、んんん、おまえと、寝る』 「替えたら寝るから」 まだ寝ぼけているシバのおむつを開くと かなりぐしょぐしょになっていて ちょっと出たって量じゃねえな 「あ、シバ、ちょっとおしりの所漏れてるじゃん」 『…おし、っこ、でたから、』 「シバ、キレイにしよ」 タオルとかねえな、と 1度タオルやら新しいおむつやらを取りに行っている間にシバはまたウトウトしていて 寝てると大変なんだよな、と思いながら 腰の下にタオルを敷いて 濡れているスウェットを脱がせる 「ほら、シバ起きて」 と、シバの太ももを軽くぺちぺちと叩き起こす 『んんん、』 シバはゆっくりと目を擦るがまだ目は開いていない 「おむつぐっしょぐしょじゃん、シバ」 『ちげえ、んん、』 「違くねえよ。シバ、もうお前30だぞ」 『んんん、いじわる、いうなぁ、』 「シバ、起きてんなら自分で脚持って。お前重くてキレイにしてやんの大変だから」 『んん、や、はずかしいから…や、』 「や、じゃねえんだけどなあ」 と、おむつを開いて シバの片脚は俺の肩に掛け もう片方の脚は曲げて寝ぼけているシバに 抑えさせるとむちゃくちゃどエロい格好になってしまった 『んん、』 「シバはずかしいとこ丸見えになってるけど」 『や、はず、かし、…み、るな、ぁ』 「シバがおねしょしたせいで恥ずかしくなってんだろ?我慢しな」 『んん、いじわるすんなよぉ、』 温かいタオルでちんぽから拭き 全体的に拭いてから 1番はずかしい所をこしゅこしゅとタオルで擦る 「シバ、えろいとこ、見えてるよ」 『んんん、しゃべろ、なぁ、』 「ん?なに?」 『おれと、しゃべろ、なぁ』 「なに?しゃべるの?何を?」 と、こんな格好なのに よく分からない事を言い出したシバ 『いっぱい、しゃべって、』 と、よくわかんないことを言い出す 寝ぼけているにしても どえろい格好してんだけど 「シバ?」 『んんん、』 と、少し目を覚ましたのか 支えていた脚を離して だら、と身体から力を抜いた 『しゃべって、』 「えろいことは?しねえの?」 と、シバのどえろい格好を見て おれはそこそこその気になっていたのに シバがその気が無いようで もういいや、と新しいおむつを履かせて スウェットは無いからいいか、と毛布を掛けて隠してやる 「しゃべるってなに?えー」 『おはなし、しよ、』 「おはなしって」 なんだよ、とちょっと考え 「そういや、ヤナギの犬居んじゃん?」 『あーちゃん、』 「そう、アサリな」 『うん、』 と、シバは起き上がって 目を擦りながらベッドに座り直す おお、起きたのか 「あきらくん、アサリの事ヤナギの彼女だと思ってるらしいよ」 『おしえてあげないの?彼女じゃないって』 「いや、別にいいかなって」 『……へえ、』 「……まぁ、それだけだけど」 『うん、……』 と、めちゃくちゃしょうもない話しか出来なかった いや、無理だろ、いきなりなんか喋ってって しかし、シバは何故か笑いだした 「なに?どうした?」 『いや、』 「面白かった?」 『ぜんぜん』 「……つまんなかったくせに笑うなよ」 『だって、おまえと話したの久しぶりだったんだもん。ねよ』 と、シバは再びベッドに横になった あれ、何こいつ。 寝ぼけてたの?

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