15 / 80
童貞(社長)
そんな寂しいなら
俺に言えば良いじゃねえかよ
なんだよ、こっちは
あの子供の事もあるから気使ってんのに
そんな寂しそうな顔してると
構い倒したくなるだろ
今日会社休む
なんかあったら私用の方に連絡して
と、ヤナギにメッセージを送って
今日はシバを構い倒すことにした
「シバ、スーツ買いいこ」
『は、なに、急に』
「お前のスーツ昨日おもらしして1着ダメにしただろ」
『……もう無理レベルだった?』
「うーん、そこそこ」
まぁ、クリーニング出せばどうにかなると思うけど
「新しいの買ってやるよ」
『…いいよ、そんなん』
「転職祝いだよ」
『この前、寿司食わせてくれたじゃん』
「物、残ってないじゃん」
そんなの、女々しい気もするけど
『あ、ソファもくれたじゃん』
「まぁ、汚れたのちょっとは俺のせいだし。殆どはシバが漏らしたからだけど」
『……なんでそういうこというんだよ』
「シバ、シャワー浴びといで。着替えていこ」
『……なんか、』
「なに?」
『もうちょっとおまえとべたべたしたいんだけど』
なんか今日のシバ
かわいすぎんだろ
妙に俺の事好きそうって言うか
「シバ、」
『シャワー浴びてくる』
と、シバはさっさと部屋から出ていって
シャワーを浴びに行く
「シバー、タオルと着替え。置いておくから」
と、バスルームの中のシバに声をかけると
すぐにバスルームの扉が開く
「なに?」
『なあ、一緒に、はいろ』
「さっさと浴びて出といで。こっちでべたべたしよ」
『んんん、イライラするじゃん、そんな事言われると』
「ムラムラだろ」
『どっちもだよ』
そう言い残し
すぐにドアが閉まったから
諦めて1人でシャワーを浴びる気になったのだろう
思ったより長い時間
シバは風呂に入っていて
腰にタオルだけ巻いた状態で出てきた
着替え置いといてやったんだけどな
ソファに座る俺の上にすぐに乗ってきて
『なぁあ、抱っこ』
「お前いい加減何歳だよ」
『………いいじゃん』
「髪まだびしょびしょじゃん」
首に手を回して身体中を密着させてくる
裸だから
当たる感触がめちゃくちゃ生々しいんだけど
『べたべたするって言ったじゃん』
そして、ちゅう、とゆっくりキスをしてきた
なんだこいつ、
いつの間にこんなキス上手くなってんだよ
『んんぅ、っ、』
と、少し声を漏らしながらキスをし
口を離し
はぁ、と熱い息を吐く
「シバ、どこでそんなキス覚えたの?」
『……全部、おまえがおしえたんだろ?』
そうだっけ、
そうかも
『おれにエロいこと教えたの全部お前だろ』
「そうだったな、」
と、乳首を弄ると気持ちよさそうに息を漏らす
昔は乳首感じないとか言ってたんだったな
こいつの初めて、ほぼ俺の物にしてると思ってたのにな
「知ってるか?シバが童貞捨ててきた時の俺の気持ち」
『なに急に……知らねえけど』
「そんな適当な所で捨てるぐらいなら俺が貰っときゃ良かったって思ったんだよ」
『おまえ、突っ込まれんのやだろ?』
「やだけど」
おまえの初めてを俺以外のヤツに取られたって思うと今でもハラワタ煮えくり返るし
『おまえと付き合ってたりしてたらおれも当てつけみたいに童貞捨てたりしなかったし』
と、辛くなるような事を言ってくる
『……それにまぁ、ほぼ不可抗力だったし、あれは』
「まぁ、据え膳食わぬはだしな。俺もシバの前とか付き合ってたやつ居たからお前の事ばっかり言えねえか」
『そうだよ。だからいいよ、カウントしなくて。あ、つむとのはカウントせざるを得ないか』
「………お前はなんでそう火に油を注ぐかね」
『……そんなのどうでもいいから。今。もっとべたべたしよ?いちゃいちゃ?』
と、ゆさゆさ、と腰を揺らしオネダリをしてくる
「じゃあ思う存分いちゃついたらシバのスーツ買いに行こ」
『うん、買ってくれるんだ』
「さっきからそう言ってんだろ」
『……そういやお前、なんかの度にスーツ買ってくれるよね。昔誕生日にも買ってくれたし』
「だっていいスーツ持ってた方がいいだろ?」
『普通のサラリーマンはそんないいスーツ着る機会ないから』
「でも、スーツなら毎日着るし」
『まぁ、そうだけど、』
「それに、俺が買ってやったスーツきてシバが仕事してるって考えるだけでムラっとくるだろ?」
『いや、それは変態じゃん』
「は?ちっげえし」
『……そんなん言ったら、昔はおまえが買ってくれたパンツ毎日履いてたし』
「おむつの日もあっただろ」
『うわ、おれそれ言われたくねえのに』
と、シバは動きを止めた
「うそだよ、ごめんて」
『……もういいから早く気持ちよくしろよ』
と、少し怒り気味で
ほら、と胸を張ってみせる
「シバ、どこをどう気持ちよくして欲しいかちゃんと言え。気持ちよくしてもらうんだ。そんぐらい言えるだろ?」
『…なんで、』
「上手におねだりしてみろって言ってんだよ」
『……怒ってんの、』
「怒ってねえけど。久しぶりにシバのかわいいおねだり聞きたくなっただけ」
『……変態じゃねえか、』
「変態でもいいからシバ言ってみて」
『………、なぁ、』
今更言ってくれねえかな、と
ほぼ冗談だったが
『なぁ、お前のべろで、おれのここ、ぐりぐりしてこりこりの勃起乳首にして?』
と、指でぴん、と乳首を張ってみせる
「すっげえ、おねだり上手にできんのな、」
『…おまえが、教えたんだろ』
こんなにかわいくおねだりができたんだ
スーツを買いに行くのは後にして
とりあえずシバとベタベタ?イチャイチャ?する事にした
ともだちにシェアしよう!