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部屋(あきら)
「だから知らないって、オレに甘えないでよ。社長に言えばいいじゃん。じゃあまたね。死にそうになったら連絡して」
と、ちょっと冷たくしちゃったけど
付き合いきれなくて
プチり、と電話を切った
いおりんが熱を出したらしく
お熱出てつらい、とオレに連絡が来た
そんなん知らない
もしかしたらいおりんは助けて欲しくて
辛くなって誰にも甘えられないからオレに連絡してきたのかもしれないけど
そもそもオレに連絡してくる事も
オレに甘えてくる事も間違ってると思う
いおりん今ひとりぼっちだから
寂しくて
社長ともどうなってんのかよくわかんない状態だし
そんなんだからとりあえずオレに甘えてみようと思ったようだけど
オレだってそんな都合のいい男じゃないしなんたって今日はそれどころじゃない
何故かって、それは
「柳瀬さーん!お待たせしました!」
「うん、じゃあ行こうか。電話シバくん?」
「はい。なんかお熱出たって甘えてきたんですけど知らんって言いました」
「ええ、大丈夫?シバくん」
「大丈夫ッスよ。一応社長には伝えておこうかなー」
と、
いおりんお熱出てつらいって連絡ありましたよー
と、社長に連絡をしたら
一瞬で既読が着いたけど返信はなかった
だからそのまま
今柳瀬さんと新幹線乗りました
出張行ってきますね
と、続けて送ると
頼んだ
と、だけ返信がきた
「オレ名古屋久しぶりっス。柳瀬さんは先週もでしたっけ?」
「うん、最近よく行ってるね」
と、会話しながら
駅弁をテーブルに出す
仕事のあとそのまま前泊で向かう出張
平静を装っているが
やっべえええ、
すげえ緊張してる
だって柳瀬さんと2人っきりの出張なんだかんだ初めてだし
それに……実はホテルの部屋もツインルームで取っていた
何故かって
その方が安いしその方がラッキーだから
もちろん柳瀬さんには許可を取っているけど
すっげえドキドキする
どうしよ、
柳瀬さんと同じ部屋
2人きり
あわよくば…
「なーんちゃって」
「なに?どうかした?」
「なんでもないっす!それより柳瀬さん、せっかくだから飲みません?ビール買っちゃいましょうよー」
と、車内サービスのビールを購入する事にした
「かんぱーい!」
「はい、かんぱーい」
と、柳瀬さんは乾杯した後ビールを何口か飲むけどすぐにスマホを見てため息を吐いた
「何か心配事ですか?あ、家にいる、…あーちゃん?」
「あー、俺が留守してる間は実家にいるからまぁ大丈夫だと思うんだけど」
「…へえ、実家って?」
「え?もちろん俺の実家だけど」
「ふーん、」
家族公認ですか、
「でも最近出張ばっかりだからさー、あーちゃん俺のこと忘れちゃうんじゃないかなってちょっと不安なんだよね」
と、またため息を吐いた柳瀬さん
ふーん。
なんだよ、結局惚気、と
オレはビールを一気に飲んで
もう一本、と2本目の缶ビールを開けた
◆◆
「ほら、あきらくん、着いたよ」
「んぇ?あー、つきました、」
ぐしぐし、と目を擦ってどうにか起きて
柳瀬さんに引きずられるように新幹線から降りる
おー、オレいつの間にか寝てたのか、と
目が覚めたけどこのまま柳瀬さんに甘えようと
引かれる手はそのままにして柳瀬さんに着いていく
「ねむいぃ」
「ええ、あきらくん酔っぱらっちゃったのかな?ご飯でも食べに行こうと思ってたけど1回ホテル行く?」
と、いう柳瀬さんの言葉にちょっと迷う
柳瀬さんとご飯は捨てがたい
でもこのまま柳瀬さんに手を引かれてホテルに連れてって貰いたい、と少し迷って
このまま連れてって貰う方を選択して
「柳瀬さーん、おんぶ」
「無理だよ、俺社長みたいに筋肉ないし。がんばって歩こう」
と、柳瀬さんが困りながらもオレのことを甘やかしてくれるのが嬉しくて
そのまま柳瀬さんの手を掴んで少しだけ体重をかけた
「ほら、あきらくんがんばって。歩こうねー」
と、子供を甘やかすみたいに言われて
益々嬉しくなる
ホテルに着くと
柳瀬さんはオレを座らせて
手続きを済ませてくれると
オレを迎えに来てくれた
「814だって。喫煙ツイン」
行くよ、と荷物を持つけど
「柳瀬さんおんぶう」
と、手を伸ばすと
ため息を吐きながらも手を伸ばしてくれて
その手を掴むと引っ張って立たせてくれる
「あきらくんってお酒弱かったっけ?」
「ええ?だって、」
本当は酔いなんてほとんど覚めてきてるけど
柳瀬さんが甘やかしてくれるから
エレベーターに乗ると
コテン、と柳瀬さんの肩に寄りかかって見る
「ほら、もうちょっとでお部屋だから頑張れ」
と、励ましてくれるのが嬉しくて
もっと、と欲が出てしまう
「…柳瀬さん、」
「なに?」
「おしっこ」
「は?え?我慢できるよね?後ちょっとでお部屋だよ?」
「できないかもお」
本当は多分出来るけど
「え?大丈夫?ほら、もう着くから!ほら、ついた!」
と、柳瀬さんは、エレベーターが着いた瞬間
グイッとオレの手を引いて降りる
いや、焦ってたのは分かるけど
そんな急に引っ張るから
「あ」
「え?」
じわ、とパンツが湿った
自分でも驚いて反射的に手で中心を握ってしまう
やべ、ちょっとでた
「え?ごめん、大丈夫?」
「やなせさんが…急に引っ張るから、」
我慢できないくらいじゃなかったのに
驚いた
もしかしたら体が勝手に甘えようとおしっこちょっと出したのかも
「大丈夫?そっと歩こうね、ごめんごめん」
えーと、部屋は、と
柳瀬さんは部屋の方に今度はオレのペースに合わせて手を引いて連れて行ってくれる
「あきらくんもうちょっとだよ、頑張ろうね」
あー、嬉しい
オレ、柳瀬さんにすげえ甘やかして貰ってる
小さい子供がするみたいにおもらし心配されてる
本当におもらししちゃったら
いおりんが社長にしてもらうみたいに、優しくしてくれんのかな?
そう考えるとまた手の中でおしっこはジワジワと少しだけ広がったけど
やっぱり大人だし
オレだって何年もおもらししてないから
それ以上出る事は無く少しだけスーツを湿らせた所でおしっこは止まってしまった
「ほら、お部屋着いたよ。トイレトイレ」
と、柳瀬さんはカードで鍵を開けて
オレを中に入れてくれる
「おしっこ」
「ほら!早くトイレ!」
「う、うん!」
と、オレはわざとその場でスーツのズボンと靴を脱ぎ捨てて
トイレに駆け込んでおしっこをした
やっぱり、おもらしとかできねえよなあ、大人だし。オレは
だいたい大人がそんなすぐ漏らすわけない
いや、こういう仕事してるし
おもらししやすい子を知ってるから
そんな違和感感じなかったのかな、柳瀬さんは
じょろじょろ、とアルコールくさいおしっこをトイレの中に全部流して
前がじんわり濡れたパンツの中にちんこをしまって手を洗ってトイレから出ると
柳瀬さんはオレの脱ぎ捨てたスーツを拾ってベルトを抜いていた所だった
「あきらくん大丈夫だった?」
「あ、はい、」
と、言ったけど柳瀬さんの視線は
オレの濡れた下着に突き刺さっていた
「あー、パンツちょっと濡れちゃったね。ごめんね、ロビーでトイレ連れて行ってあげればよかったね」
と、オレはわざと柳瀬さんの前でおもらししたのになんかそういう風に言われると嬉しくて
濡れて恥ずかしいパンツを柳瀬さんに見えるように手で引っ張った
「濡れちゃって、気持ち悪い、」
「もう遅いしシャワー浴びちゃいな?俺はこのスーツ乾かしておくし」
「え、でも、そんな」
「大丈夫、気にしないで。お風呂の中で寝ちゃダメだよ」
「柳瀬さん、」
「なに?」
「おしっこがまんできなくて、すみません」
と、口にすると最高に恥ずかしくて惨めで
最高に興奮した
やべえ、これ、またおもらしオナニー復活しちゃうかも
「もう、大丈夫だから。早くシャワー浴びといでよ」
「はい、ありがとうございます」
シャワーちゅうに、柳瀬さんと同じ部屋なのにオナニーしちゃうかも
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