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手際(祈織)

『祈織さんのお部屋思ったよりきれい』 『そう?汚ねえよ。この間ちょっと片付いたけどまたちらかった』 『思ったよりはだからね』 『どんなん想像してたんだよ』 『だって今日って言うから急を要するほど汚いのかと』 この前匡平が来た時ちょっと片付けてくれてだいぶ片付いたけど もう既に汚くなってた なんでそんな家にいないのに散らかるんだろ 洗濯物はやっぱりいつもでるからかな 『キッチンきれいじゃん』 『使ってないからね』 『祈織さんって家事なにできんの』 『一応洗濯は着るものなくなったらする。まぁ下着とタオルとスウェット以外はクリーニングだけど』 『セレブなの?』 『アイロンかけらんねえんだもん』 匡平はみなちゃん来ない時とか上手にかけてたなー あ、シーツも自分で洗ってるか おねしょした時 いや、それはこの前匡平がやってくれたな まぁあれはおねしょじゃなくておもらしだけど 『でもコーヒーのとかはキレイにしまってるね』 『まぁそれはちょっと趣味みたいなものだし』 コーヒーのはせっかく買ったからキレイに保ってるな、最近ご飯は炊飯器の洗ったりかめんどくさくて炊いてないけど だいたい外で食ってきちゃうかコンビニだし 1人だとご飯炊いても他に無いし 『まず何する?片付ける?』 と、つむはきょろきょろ辺りを見回して 腕まくりをして片付けする気満々だった でもおれはそんなんより 『ちゅむ、コーヒーして』 と、思いっきり甘えて言ってみた 『ちゅむ、』 と、おれの言った呼び方につむぎが少し動揺したからもうちょい甘えて見ることにした 『ちゅむぎ、』 『ちゅむぎじゃなくて、つむぎ』 と、少し恥ずかしそうに訂正してくる 『いいじゃん、ちゅむ。コーヒー。上手にできるようになったんでしょ。見せて』 『雫月紬』 『しじゅきちゅむぎ、ねえ、コーヒー』 『そんなかわいい呼び方しないでよ!』 『なんで?べつにかわいくねえけど』 『かわいいが爆発して困ってる!』 『ちゅむは馬鹿だからなー』 『まぁ、ばかですけどね』 つむはそういいながらもコーヒーの準備をしてくれる 『おれねー、マスターに聞いて祈織さんが好きそうなコーヒーのブレンド持ってきたんだよ』 『ええ、そんなんしてくれたんだ。ありがとう。ちゅむはいい子だな』 『だからちゅむってはずかしいです、』 『なんでよ』 『なんか照れる』 『じゃあいっぱい照れな』 本当にこいついい子だな おれのこともう好きじゃないくせに優しくしてくれるし おれのこと好きじゃないのに優しくしてくれんのなんて飼い主の匡平ぐらいかと思ってたけど あきらくんも性癖の為とはいえなんだかんだ優しくしてくれるし 案外みんな優しかった事に今更気付きつつあった 『…もう。コーヒーするね』 『うん、お願いー』 と、つむぎがコーヒーを入れ始めたから 前に座ってじっと見る あぁ、手際良くなってる なんかマスターの手の動き見ているみたい 近くでみたい、と つむの後ろに回り込んで上から覗き込む 『ち、近くないですか、おれ緊張するぅ』 『ええ、そんなん、』 今更じゃないか、 前まで散々いちゃいちゃしてたのに 『いい匂いする、』 『祈織さんの好きな甘めブレンドだよー』 と、つむぎはきれいな色のコーヒーを入れてくれた濁ってない、キレイ あんまり近いとつむが嫌がるから 座って待ってるとそこにコーヒーを置いてくれる 『いただきます』 『うん、飲んで』 と、つむの視線を感じながらコーヒーに口をつけるとなんだかマスターのいれるコーヒーに似た味がした 『どう?』 『おいしい、ありがとう、つむぎ』 『やった!おれ、結構練習したんです。マスターがいれてんのもよく見てやってみたり』 『へえ、すごいね、つむは』 『でも祈織さんがおいしいって言ってくれてよかったあ』 じゃあおれこのまま片付けちゃおうかな、と つむはサイフォンからキッチン周りの片付けを始める おれはコーヒーを持ってソファに移動するけどちょっと寂しくなってきて 『つむ、こっちきて』 と、ソファに寄りかかって手招きをする 『祈織さんなに?』 と、ぼけっとした顔のままつむは近付いてきて 『そこ座って』 と、すぐ目の前に座ってもらう おれのワンちゃんだったのに、と なんか寂しくなって つむのほっぺたを両手で包んでから わしゃわしゃと撫でてみる 『い、祈織さん?』 人肌きもちいぃ、 『おいで、』 つむの腕を引いて抱きしめ そのまま抱きしめて背中を撫で 首筋に顔を埋め息をする つむがよその匂いする 今はおれと洗剤とか柔軟剤違うからな 『どうしたの、いおりさん』 『つむ、えっちしよ、』 『え、な、なんで、』 『したいから、』 『え、でも、』 すっげえムラムラする、 つむを押し倒し 服をまくり上げて乳首を少し触るけど こいつ乳首べつに好きじゃないんだっけ、と思い出して下に手を伸ばす 『あ…いおり、さん、』 まだふにゅふにゅ、と少しだけ触ると つむの手がおれに伸びてきて 『なに、、んっ、』 きゅっと鼻をつままれた 『祈織さん、鼻血でてるよ、』 うそ、と自分で鼻を触ると 手にすぐに赤がつく 『つむ、ティッシュ、とって』 と、空いてる手を伸ばすと つむはすぐに起き上がってティッシュを箱ごとくれたから 3枚くらいティッシュを引き出して鼻を抑えた あぁ、そういえば 最近抜いてないしエッチもしてねえじゃん 通りでちんぽ痛いわけだ

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